代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

第4回 書き写しの会 大人の修学旅行 in 佐賀〜歴史を学び、人を学び、そして自分の生き方を考える旅〜
2026年10月27日(火)

第4回 書き写しの会 大人の修学旅行 in 佐賀〜歴史を学び、人を学び、そして自分の生き方を考える旅〜

先だって、気心の知れた仲間4人で、2泊3日の佐賀旅行に行ってきました。 今回で4回目となる「大人の修学旅行」。 おっさん4人が集まって、観光して、おいしいものを食べて、お酒を飲んで! もちろん、そんな楽しみもありますが(笑)、私たちの旅はそれだけではありません。 歴史を学び、先人たちの生き方に触れ、そして自分自身の人生や経営について考える。 そんな目的を持った、私にとっては非常に大切な旅なんです。   11年半前に始めた「書き写しの会」 そもそも、この4人にはいくつかの共通点があります。 一つは、全員が塗装業界に関わっていること。 塗装会社の経営者であったり、塗料メーカーで責任ある仕事をしていたりと、 それぞれ立場は違いますが、塗装という仕事を通じて知り合った仲間です。 そして、もう一つの共通点。 それが「書き写し」という習慣です。 今から12年ほど前、私が始めた「書き写しの会」 それぞれが自分の好きな本を選び、毎朝ノートに書き写し、 フェイスブックグループに投稿すというものです。     ちなみに現在は、4人とも現在松下幸之助先生の著書を書き写しています。 全員が松下幸之助先生の大ファンです。 本を読むことも大切ですが、書き写すという行為には、また違った良さがあります。 一つひとつの言葉に向き合い、その意味を考え、自分自身に問いかける。 すぐに答えが出るわけではありませんが、こうした積み重ねが、 自己肯定感を高め、少しずつ自分の考え方や生き方を形づくっていくのだと思っています。 そんな仲間たちと始めたのが、この歴史を学ぶ旅なのです。     明治維新を動かした「薩長土肥」を巡る これまでの旅を振り返ると、なかなか面白い! 第1回 萩(長州藩) 吉田松陰、高杉晋作、木戸孝允、伊藤博文ら長州ファイブ。 松下村塾に代表される人材育成と、時代を変えようとした若者たちの志を学びました。 第2回 鹿児島(薩摩藩) 西郷隆盛、大久保利通、島津斉彬。 日本の将来を見据え、時には命を懸けて国のあり方を変えようとした人々の歴史に触れました。 第3回 高知(土佐藩) 坂本龍馬、中岡慎太郎、板垣退助、武市半平太、岩崎彌太郎。 それぞれ異なる立場から、新しい日本をつくろうとした人々の行動力や発想に触れました。 第4回 佐賀(佐賀藩) 大隈重信、江藤新平、鍋島直正、副島種臣、佐野常民。 政治、教育、産業、外交など、日本の近代化を支えた数多くの偉人を輩出した土地です。   こうして振り返ると、4回の旅で、 明治維新の中心となった「薩長土肥」の四藩をすべて巡ったことになります。 かなり興味深いルートだと思いませんか!? それぞれの土地には、その時代を懸命に生き、時代を動かした人々の足跡が残されています。 彼らが何を考え、何を守ろうとし、何を変えようとしたのか。 その土地に実際に足を運ぶことで、本や資料だけでは感じられないものがあるのです。     今回の佐賀で最も衝撃を受けた名護屋城 今回の佐賀旅行で、最も印象に残ったことの1つが名護屋城跡でした。 豊臣秀吉が朝鮮出兵の拠点として築いた巨大な城です。 戦国時代の終わり、天下統一を成し遂げ、権力の絶頂にあった秀吉。 その命によって築かれた名護屋城には、全国から大名や武将、その家臣、商人などが集まり、 一時期は20万人規模の人々がいたといわれています。 現在の静かな城跡からは、到底想像できない光景です。 交通手段も建設機械も、現代とはまったく違う時代。 しかも、こんな田舎の山の中に、巨大な城と町をつくり上げた。 その権力と組織を動かす力には、ただただ驚くばかりでした。 もっとも朝鮮出兵に向けて選んだことを考えると絶妙な土地だったことは明らか。   一方で、秀吉の死後、朝鮮出兵は終わり、名護屋城もその役割を失っていきます。 あれほどの栄華を極めた場所が、今では静かな城跡となっている。 どれほど大きな権力を手にしても、どれほど繁栄しても、それが永遠に続くわけではない。 そんなことまで考えさせられました。 もちろん、大隈重信、江藤新平、鍋島直正、副島種臣、佐野常民らすべて良かったし学びも多かった!! 歴史というものは、実に面白いものです。   ちなみに吉野ヶ里遺跡にも足を運びましたが、 こちらは一気に時代をさかのぼって弥生時代! 復元された建物がずらりと並ぶ光景は、 私にとっては歴史の勉強というより、壮大なお散歩コースという感じでしたが(笑)。 これもまた、現地に行ったからこそ得られる感想なのでしょう。     次の4回は、敗れた側から明治維新を学ぶ さて、ここからの旅が、また面白くなりそうです。 これまでの4回は、明治維新を動かした「薩長土肥」の歴史を中心に学んできました。 そして、これからの「大人の修学旅行」は、いよいよ戊辰戦争を追いかける旅へ。 2027年・第5回 長岡(越後長岡藩) 北越戦争 — 河井継之助の決断 武装中立を目指した長岡藩が、最新鋭のガトリング砲を備えて新政府軍と激突。 長岡城の陥落と奪還、そして再び失う激戦を学ぶ。 2028年・第6回 秋田(久保田藩・秋田藩) 秋田戦争 — 戦う相手が変わった東北の悲劇 奥羽越列藩同盟を離脱し、新政府側についた秋田藩。 庄内・盛岡藩などから攻撃を受け、秋田各地が戦場となった。 2029年・第7回 会津若松(会津藩) 会津戦争 — 白虎隊と少年たちの悲劇 会津藩の籠城戦と降伏。そして16〜17歳の白虎隊士たちの自刃。 城下が炎に包まれるなか、少年たちは何を思ったのか。 2030年・第8回 函館(旧幕府軍・蝦夷地) 箱館戦争 — 戊辰戦争の終結 土方歳三、榎本武揚ら旧幕府軍の最後の戦い。 1869年5月18日の五稜郭開城をもって、戊辰戦争は終結する。   前半4回は、明治維新を推し進めた薩長土肥の歴史。 後半4回は、戊辰戦争を通して、勝者と敗者、それぞれの歴史を学ぶ旅。 そして、私はこの企画には大きな可能性があると思っています。 「8回シリーズ、8年がかりで明治維新前後の歴史を学ぶ旅」。 日本に大変革をもたらした時代を、勝者と敗者、 双方の視点から学び、その土地の風光明媚な景色や食文化を楽しむ。 そして夜は、気心の知れた仲間とお酒を飲みながら、経営や人生について語り合う。 こんな大人の修学旅行があってもいいじゃないか! 私は、この旅のスタイルは絶対に多くの方に受け入れられると思っています。 歴史好きな方はもちろん、経営者仲間や同級生グループなど、 学び続けたい大人たちにとって、とても魅力的なモデルになるのではないでしょうか。 毎年、次の旅を楽しみにしながら、少しずつ歴史の知識をつなげていく。 そして8年後には、歴史への理解とともに、仲間とのかけがえのない思い出が残る。 ぜひ多くの方にも、この8回シリーズを参考にしていただきたいと思います。     経営者として、歴史から何を学ぶのか 私が歴史に興味を持つ理由の一つは、そこに現代の経営にも通じるものを感じるからです。 時代が大きく変わろうとするとき、人は何を基準に判断するのか。 周囲が反対する中で、自分の信念を貫くことが正しいのか。 それとも、時代の変化を受け入れ、考え方を変えていくべきなのか。 歴史上の人物たちも、決して最初から正解を知っていたわけではありません。 限られた情報の中で悩み、考え、決断をしてきたのでしょう。 もちろん、現代の企業経営と、命が懸かった幕末の動乱を同じように語ることはできません。 しかし、組織を率いること、人を育てること、決断すること、そしてその結果に責任を持つこと。 そこには、時代を超えて考えさせられるものがあります。 私は、歴史を学ぶことは、単に昔の出来事を知ることではないと思っています。 過去に生きた人々の人生を通して、今の自分の生き方を考えること。 それが、歴史を学ぶ大きな意味ではないでしょうか。     そして、何より素晴らしいのは仲間の存在 この旅には、もう一つ大きな価値があります。 それは、仲間と本音で語り合えることです。 4人とも経営者、あるいはそれに準ずる責任ある立場にいます。 道中では、歴史の話だけでなく、経営についても実に多くの話をします。 社員のこと、組織のこと、会社の将来のこと。 それぞれ立場や会社の規模は違っても、抱えている悩みや苦労には共通するものが少なくありません。 経営者という仕事は、最終的には自分で決断しなければならないことが多いものです。 なかなか社員には話せないこともあれば、家族に話したところで、理解してもらえるとは限りません。 そんなとき、同じような立場で苦労を重ねてきた仲間と、気兼ねなく語り合える。 何か答えが出るわけではありません。 しかし、話を聞き、話をして、時には大笑いする。 それだけでも、不思議と心が穏やかになるものです。 経営上の付き合いや損得を超え、互いに学び合い、支え合える関係。 年齢を重ねてから、そんな仲間に恵まれたことを本当にありがたく思っています。     いくつになっても、学び続けたい 考えてみれば、11年ほど前に始めた小さな「書き写し」という習慣。 それが仲間とのつながりを深め、こうして日本各地の歴史を学ぶ旅へと発展しました。 人生、何がきっかけで豊かになるか分からないものですね。 これまでの4回で薩長土肥を巡り、これからは新潟、会津、函館へ。 明治維新という大きな時代の流れを、様々な立場から学んでいく。 そして旅先では、おいしいものを食べ、お酒を飲み、経営について語り合い、くだらない話で大笑いする。 これほど楽しい時間はありません。 若い頃の修学旅行は、先生に連れられて歴史を学ぶ旅でした。 しかし、今は違います。     それぞれが長い人生経験を重ね、経営や仕事を通じて様々な成功や失敗を経験してきた。 だからこそ、同じ歴史に触れても、感じるものが違うのだと思います。 歴史を学び、人を学び、仲間から学び、そして自分自身を見つめ直す。 私たちの「大人の修学旅行」は、これからも続きます。 学び続けることを楽しみ、互いの人生を豊かにしていく旅なのです。 素晴らしい仲間たちに、心から感謝しています。 これからもこの大人の修学旅行を続けるために、 まず健康な体を作り、健全な精神を作り、しっかり自らを整えて挑みたいと思います。  
みんなには期待しかない!半年間のリーダー研修を終えて
2026年10月25日(日)

みんなには期待しかない!半年間のリーダー研修を終えて

昨日、半年間にわたって行ってきたリーダー研修が終了しました。 参加した6名の皆さん、本当にお疲れ様でした! 半年間、仕事をしながら学び続けるというのは、決して簡単なことではありません。 まずは「よく頑張ったね!」と声をかけたいと思います。 そして、最後に私から皆さんへ、いくつかの話をさせてもらいました。   リーダーとは、周囲に良い影響を与えられる人 私は、リーダーに必要な能力はいろいろあると思っています。 仕事ができること、数字をつくること、仲間をまとめること、部下を育てること。 もちろん、どれも大切です。 しかし、それ以前に大切なことがあります。 それは、人間としての土台です。 私が考えるリーダーとは、**「周囲に良い影響を与えられる人」**です。 あなたがいるだけで職場が明るくなる。 あなたが声をかけることで仲間が元気になる。 あなたが前向きに取り組むことで、周囲も頑張ろうと思える。 そんな人になってほしいのです。 反対に、ちょっとした不機嫌、ネガティブな発言、ルーズさやだらしなさ。 本人にとっては些細なことでも、周囲には悪い影響を与えているかもしれません。 お客様に丁寧に接するのは当然ですが、毎日一緒に働く仲間にこそ、気を配ってほしい。 自分の言動を振り返り、足りないところを認め、改善していく。 そんな自己成長ができる人になってほしいと思っています。     大変なことも、明るく楽しく! これは私の座右の銘でもあります。 仕事をしていれば、大変なこと、難しいこと、思い通りにいかないことが山ほどあります。 そんなときに、暗い顔をして、できない理由を並べるのか。 それとも、明るく前向きに、どうすればできるのかを考えるのか。 私は後者でありたいと思っています。 『ONE PIECE』のルフィのように、どんなピンチでも希望を失わず、仲間に勇気を与えられる人。 大変なことを明るく楽しく乗り越えるなんて、実際にはめちゃめちゃ難しいことです。 だって、大変なんですから(笑)。 でも、そんな姿勢こそが周囲の心を動かし、仲間に良い影響を与えるのだと思います。       リーダーになるとは、視野と責任を広げること リーダーにもさまざまな段階があります。 1人の部下を持つ人、3人、5人をまとめる人、主任、課長、部長、そして社長。 役職が上がるほど、考える範囲も責任の範囲も広がっていきます。 自分の仕事だけでなく、仲間のこと、部署のこと、会社全体のこと、そして未来のこと。 より遠く、より広く、先を見て行動できる人になってほしいと思います。 例えば、後輩に仕事を教えるとき。 「分からないことがあったら聞いてね」 これだけなら親切な先輩です。 もう一歩進んで、「ここで失敗するかもしれない」「ここは先に教えておこう」と考えられること。 問題が起きてから対応するのではなく、問題が起きないように先手を打つ。 これもリーダーに必要な大切な能力だと思っています。     研修は終わりましたが、成長はこれから! 今回の研修を終えたからといって、全員が立派なリーダーになったわけではありません。 むしろ、リーダーになるためのトレーニングが始まったところだと思っています。 今はまだ、できないことがあって当然です。 大切なのは、自分に何が足りないのかを知り、素直に学び、変わろうとすること。 私は、今の皆さんに完璧さなど求めていません。 みんなには期待しかありません! 半年間学んだことを、これからの日々の仕事の中で一つずつ実践してほしい。 そして、半年後、1年後、3年後。 どんな成長を見せてくれるのか、本当に楽しみにしています。     人を育てることも、会社の大切な仕事 三輪塗装では、社員教育にも力を入れています。 技術や施工管理の知識を身につけることはもちろんですが、それだけではありません。 人として成長すること。 仲間を思いやること。 自分自身を振り返り、改善していくこと。 そして、周囲に良い影響を与えられる人になること。 こうしたことも、仕事の能力と同じくらい大切だと考えています。 当社には、社員が学び、成長するための教育の機会と体制があります。 もちろん、研修を受ければ誰でも成長できるわけではありません。 最後は本人の意思と行動です。 しかし、成長したいと思っている社員に対して、会社が学ぶ機会をつくり、応援することはできる。 それが会社の役割の一つだと思っています。 経験がある人も、未経験の人も、最初から何でもできる必要はありません。 素直に学び、前向きに挑戦し、仲間と一緒に成長していける人。 そんな人たちと、これからも三輪塗装をつくっていきたいと思います。 今回の研修を終えた6名の皆さん。 本当にお疲れ様でした! 皆さんの可能性は、まだまだこれからです。 期待していますよ!   研修後の一次会では、それぞれのテーブルで他社から参加された皆さんと交流。 そして帰り際、三室くんのリクエストで「世界の山ちゃん」へ! 胡椒の効いた辛〜い手羽先をつまみに、みんなでワイワイ盛り上がりました。 仕事では真剣に議論し、終わればこうして笑い合える。 社長をやっていて、こういう時間が実は一番嬉しいです! いい仲間に恵まれているなぁと、つくづく思いますね。
太陽光パネルの下は鳩やスズメの住み家に!鳥の巣が引き起こす雨漏り・害虫・火災の危険性とは?
2026年10月20日(火)

太陽光パネルの下は鳩やスズメの住み家に!鳥の巣が引き起こす雨漏り・害虫・火災の危険性とは?

今や住宅の屋根に太陽光パネルを設置することは、ごく一般的なものとなりました。 電気代の節約や環境への配慮など、メリットの多い太陽光発電ですが、 実は意外と知られていない問題があります。 それは、太陽光パネルの下が、鳩やスズメなどの鳥たちにとって 絶好の住み家になってしまうことがあるということです。 屋根と太陽光パネルの間には一定の隙間があります。 この空間は雨風をしのぎ、外敵から身を守ることができるため、 鳥たちが巣を作るのに適した環境になる場合があります。 そして、一度住み着くと、長期間にわたって巣が作られ、 糞や枯葉、小枝などが大量に堆積することもあります。 これが単なる鳥の問題では済まなくなるのです。   鳴き声による騒音、ご近所への迷惑、ダニなどの害虫、雨樋の詰まり、 瓦屋根の雨漏り、さらには火災の危険性まで考えられます。 今回は、太陽光パネルの下に鳥が住み着くことで発生する住宅被害と、 その対策について、建築・塗装の専門業者の立場からお話ししたいと思います。   1.なぜ太陽光パネルの下に鳩が住み着くのか? 鳩は、外敵から身を守ることができ、雨風を避けられる場所を好みます。 太陽光パネルの下には、まさにそのような条件がそろっている場合があります。 しかも屋根の上は、人間が簡単に近づくことのできない場所です。 一度安全な営巣場所として認識されると、同じ場所を繰り返し利用することがあります。 また、鳩は条件がよければ年に何度も繁殖することがあり、 親鳥だけでなく、次の世代の鳥たちがその周辺を利用する可能性もあります。 こうした状態が長年続けば、太陽光パネルの下に複数の巣が作られ、 広い範囲が巣材や糞で埋まってしまうことも考えられます。 もちろん、すべての住宅でそうなるわけではありません。 しかし、鳩が定着してから長期間放置すると、被害が大きくなる可能性があるということです。 なお、鳩だけでなく、スズメなどの小鳥もパネルの隙間を利用して巣を作る場合があります。   2.鳩の鳴き声や羽音は、ご本人にもご近所にも迷惑になる 鳩による問題は、糞や巣だけではありません。 意外と気になるのが、鳴き声です。 鳩特有の「ポッポー、ポッポー」という鳴き声。 朝早くから鳩が鳴いていたり、屋根の上を歩く音や羽ばたく音が聞こえたりすると、 住んでいる方にとってはストレスになる場合があります。 特に寝室の上などに巣を作られた場合は、気になってしまうかもしれません。 また、多数の鳩が集まるようになると、鳴き声だけでなく、 周辺住宅への糞の落下など、ご近所の方にも迷惑をかける可能性があります。 つまり、鳩の営巣問題は、自分の家だけの問題ではなく、周囲の生活環境にも関わってくるのです。     3.鳩の巣に発生するダニや害虫、衛生面の問題 もう一つ気になるのが、衛生面です。 鳩の巣やその周辺には、ダニなどの寄生虫や、糞・巣材に集まる昆虫が発生する場合があります。 鳥の巣に生息するダニの中には、鳥が巣立った後などに周辺へ移動し、人を刺すものもいる可能性があります。 また、大量に堆積した糞や羽毛、巣材は、悪臭や害虫の発生原因となることがあります。 鳩の糞には病原微生物が含まれる場合もあり、 乾燥した糞が粉じんとなって飛散することにも注意が必要です。 特に太陽光パネルの下は、普段なかなか清掃できない場所です。 長年にわたって糞や巣材が堆積している場合には、 適切な保護具を使用した専門的な清掃が必要になります。   4.鳩の糞や巣材が雨樋に堆積すると、草まで生えることがある! 鳩は巣を作るために小枝や枯草などを運んできます これらが鳩の糞や土ぼこり、落ち葉などと混ざり、屋根や雨樋に堆積することがあります。 そして、そこに植物の種が入り込み、水分が加わることで、雨樋の中から草が生えてしまうことさえあります。 雨樋は本来、屋根に降った雨水を集め、地上に排水するための重要な設備です。 ところが、雨樋の中に大量の堆積物がたまると、雨水が正常に流れなくなってしまいます。 大雨の際には、雨樋から雨水が溢れ、外壁や軒天を繰り返し濡らすことになります。 その結果、次のような被害が考えられます。 ・外壁の汚れ、藻やカビの発生 ・外壁塗膜の劣化 ・軒天材や鼻隠しの傷み ・雨樋の変形や支持金具の損傷 ・外壁内部への雨水の侵入 ・木下地の腐朽や雨漏り 私たち塗装業者は、日頃から雨水が建物に及ぼす悪影響を見ています。 建物を長持ちさせるためには、塗装による保護だけではなく、 雨水を正常に排出することが非常に重要なのです。     5. 瓦屋根では「逆水」による雨漏りの危険性も! 瓦屋根の場合、もう一つ注意しなければならないことがあります。 それは、鳩の巣や大量の枯葉、小枝、糞などが屋根の上で雨水をせき止めてしまうことです。 本来、瓦屋根は雨水が屋根の勾配に沿って上から下へ流れるように設計されています。 しかし、太陽光パネルの下に大量の巣材などが堆積すると、 雨水の流れが妨げられ、部分的に水がたまってしまうことがあります。 このような状態では、通常とは異なる方向に雨水が流れたり、 瓦の重なり部分や隙間から雨水が入り込んだりする可能性があります。 いわゆる「逆水(ぎゃくみず)」と呼ばれる現象です。 瓦は、一枚一枚が完全に密閉されているわけではありません。 瓦の重なりによって雨水を下へ流す仕組みになっています。 そのため、堆積物によって水がせき止められたり、 巣材が瓦の隙間に入り込んだりすると、本来の排水機能が妨げられるおそれがあります。 瓦の下に入り込んだ雨水は、通常、下葺き材(ルーフィング)によって 建物内部への浸入を防ぐ仕組みになっています。 しかし、下葺き材が経年劣化していたり、釘穴や取り合い部分に問題があったりすると、 雨水が野地板などにまで達する可能性があります。 その結果、雨漏りや木材の腐朽につながることも考えられます。 つまり、瓦そのものが割れていなくても、鳩の巣や大量の堆積物が雨水の流れを妨げることで、 雨漏りの原因となる可能性があるわけです。 特に太陽光パネルの下は普段確認しづらいため、気づかないうちに被害が進行することもあります。 この点は、建築の専門業者として特に注意したいところです。   6.太陽光パネルの下にたまった枯葉や小枝は、火災の危険性も! 太陽光パネルの下には、発電した電気を送るための配線や接続部分があります。 万が一、配線の損傷や接続不良、絶縁不良などによって異常発熱やアーク放電が起こった場合、 周辺に堆積した枯葉や小枝などに着火する危険性があります。 実際に、消防関係の研究資料でも、太陽光パネルの下に鳥の巣があり、配線に溶融痕が確認された火災事例が報告されています。 もちろん、鳥の巣があるからといって、必ず火災になるわけではありません。 しかし、電気設備の近くに大量の可燃物があるという状態は、決して好ましいものではありません。 また、鳥の糞がパネルの表面に付着することで、発電量が低下する場合もあります。 太陽光発電設備は、設置して終わりではなく、その後の適切な維持管理も大切なのです。     7.根本的な対策は、巣の撤去と再侵入の防止 では、太陽光パネルの下に大量の鳩が住み着いてしまった場合、どうすればよいのでしょうか。 大切なのは、現在の巣を取り除くだけで終わらせないことです。 鳩は一度安全だと認識した場所を繰り返し利用することがあり、 巣を撤去しただけでは再び戻ってきてしまう可能性があります。 そこで重要になるのが、鳥がパネルの下に侵入できないようにすることです。 一般的には、太陽光パネルの外周部分に専用の防鳥ネットや防鳥金網などを設置する方法があります。 ただし、既に大量の糞や巣材が堆積している場合には、単に網を取り付けるだけでは十分とはいえません。 そのような場合には、太陽光パネルを一旦取り外し、 巣や糞を撤去して屋根を清掃したうえで、再設置時に防鳥対策を行う方法が有効と考えられます。 パネルを取り外すことで、普段は手の届かない場所も清掃でき、瓦や屋根材、配線などの状態も確認しやすくなります。 なお、パネルを取り外さずに対応できる場合もあるため、実際の状況を確認して工事方法を判断する必要があります。 また、鳥の巣に卵やヒナがいる場合、原則として許可なく撤去することはできません。鳥獣保護管理法に従った対応が必要です。 8.お勧めする工事方法|太陽光パネルの脱着から屋根清掃、防鳥対策まで 大量の巣材や糞が堆積している場合、私たちは次のような工事を検討することが大切だと考えています。 ① 足場の設置 屋根の上で安全に作業するため、必要に応じて足場を設置します。 特に太陽光パネルの取り外しや再設置、高所の清掃には、安全な作業環境の確保が欠かせません。 ② 太陽光パネルの一時撤去 太陽光設備の専門業者によってパネルを一旦取り外します。 パネルの下にある巣材や糞を確認できるほか、配線や接続部分の点検も行いやすくなります。 ③ 鳩の巣や大量の糞、枯葉などの撤去 長期間にわたって堆積した巣材、糞、枯葉、小枝などを取り除きます。 衛生面にも配慮し、粉じんが飛散しないよう適切な方法で作業します。 ④ 屋根全体と雨樋の清掃 屋根に堆積している汚れや異物を取り除きます。 特に瓦屋根の場合には、瓦の重なり部分や排水経路に異物が詰まっていないか確認することが重要です。 また、雨樋や竪樋も清掃し、雨水が正常に流れる状態に戻します。 必要に応じて、適切な衛生処理や消毒なども検討します。 ⑤ 屋根材や下地、太陽光設備の点検 瓦のずれや破損、屋根材の劣化、金属部材の腐食などを確認します。 雨漏りの疑いがある場合には、下葺き材や野地板などについても必要な調査を行います。 太陽光設備の配線や接続部分についても、専門業者による安全点検が必要です。 ⑥ 太陽光パネルの再設置と防鳥対策 清掃と必要な補修が完了したら、太陽光パネルを再設置します。 その際、鳥が再び侵入できないよう、専用の防鳥金網やネットなどを設置します。 ただし、太陽光設備の通気や排水、将来のメンテナンスを妨げない施工方法を選ぶことが重要です。 また、鳥をパネル下に閉じ込めないよう、侵入状況を確認してから施工します。     9.外壁塗装と同時に行えば、足場費用の節約につながる! ここで、塗装会社として一つご提案したいことがあります。 それは、外壁塗装を行うタイミングで、太陽光パネルの鳥害対策も一緒に行うということです。 太陽光パネルの脱着や屋根の清掃、防鳥対策には、高所作業のための足場が必要になる場合があります。 一方、外壁塗装でも通常は足場を設置します。 つまり、それぞれを別の時期に行うと、足場を二度設置することになり、 その分費用が増えてしまう可能性があるわけです。 これを同時に行えば、足場を共用できる場合があります。 例えば、 足場の設置 太陽光パネルの一時撤去 鳩の巣・糞・枯葉などの撤去 屋根全体と雨樋の清掃 必要に応じた衛生処理・消毒 屋根の点検・補修 太陽光パネルの再設置・防鳥対策 外壁塗装・シーリング工事など 最終点検・足場解体 といった流れです。 ※実際の工程は、屋根の種類や補修内容、太陽光設備の構造によって調整します。 このようにまとめて施工すれば、足場費用の節約だけでなく、 屋根や外壁を総合的にメンテナンスできるというメリットもあります。 私たちは、せっかく足場を設置するのであれば、外壁だけでなく、 屋根や雨樋なども含めて建物全体を確認するよい機会だと考えています。   10.太陽光パネルの鳩対策には、どれくらいの費用がかかる? 気になるのは、やはり工事費用だと思います。 太陽光パネルを一旦取り外し、鳩の巣や糞を撤去し、屋根の清掃、 防鳥対策を行って再設置する場合には、相応の費用が必要になります。 住宅の規模やパネルの枚数などによって異なりますが、 例えば、パネルと一時撤去+再設置で20~30万円 清掃費用に10~20万円程度 ハト侵入防止のネット張りなどの対策に10~20万円を検討するケースも考えられます。 もちろん仮設(足場)費用も必要になります。 ただし、これはあくまでも概算の参考額であり、すべての住宅に当てはまる工事価格ではありません。 次のような条件によって、費用は大きく変わります。 太陽光パネルの枚数や設置方法 パネルの脱着が必要かどうか 鳩の巣や糞の堆積量 屋根の形状や勾配 清掃や消毒の範囲 防鳥ネット・金網の施工範囲 屋根材や太陽光設備の補修の有無 また、足場費用や外壁塗装費用、設備修理費用などは別途必要になる場合があります。 逆に、パネルを取り外さずに防鳥対策ができる場合には、費用を抑えられる可能性もあります。 大切なのは、現地調査によって必要な工事を見極めることです。   11.屋根に鳩が頻繁に集まっていたら、早めの点検を! 屋根の上に数羽の鳩がとまっているだけで、必ずしも巣があるとは限りません。 しかし、次のような状態が見られる場合には注意が必要です。 屋根の上に鳩が頻繁に集まっている 朝早くから鳩の鳴き声が聞こえる 屋根から糞や小枝、枯葉などが落ちてくる 軒先やベランダに大量の糞がある 雨樋から草が生えている 雨が降ると雨樋から水が溢れる 太陽光パネルの隙間に鳥が出入りしている このような症状があれば、太陽光パネルの下に巣が作られている可能性があります。 ただし、高所での作業には危険が伴い、太陽光設備には日中、発電による電圧が生じています。 無理にご自身で屋根に上がったり、パネルを取り外したりせず、専門業者へ相談することをお勧めします。   まとめ|太陽光パネルは設置して終わりではありません 太陽光パネルは、私たちの暮らしを支える便利な設備です。 しかし、その下に鳩やスズメなどが住み着くことで、さまざまな住宅被害につながる可能性があります。 鳴き声による騒音、ご近所への迷惑、ダニや害虫の発生、糞による衛生問題。 さらに、雨樋の詰まり、瓦屋根の逆水による雨漏り、 太陽光設備の不具合、火災の危険性など、決して軽視できない問題も考えられます。 こうした被害を防ぐためには、単に巣を撤去するだけでなく、鳥が再び侵入できないようにすることが重要です。 また、外壁塗装などで足場を設置する機会には、屋根や雨樋、太陽光パネルの状態も一緒に確認しておくとよいでしょう。 住宅は、悪くなってから直すより、悪くなる前に手を打つ。 私たち三輪塗装は、塗装だけでなく、建物全体を長く安心して使っていただくための維持管理が大切だと考えています。 屋根・外壁・雨樋など、お住まいのメンテナンスでお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。      
これから社会に出る皆さんにも聞いてほしい話
2026年10月15日(木)

これから社会に出る皆さんにも聞いてほしい話

ありがたいことに、今、三輪塗装で働いてくれている20代、30代の社員たちは、本当によく頑張ってくれています。 建築や塗装の専門知識、施工管理の技術、現場での判断力。 こうしたものは、一朝一夕に身につくものではありませんが、 日々の仕事の中で経験を積み、勉強し、ときには失敗しながら、 一生懸命に自分の力を高めようとしてくれています。 僕は、そんな皆さんの姿を見ていて、本当にいいなぁと思うんです。 そして、確信しています。   今、皆さんが積み重ねている努力は、必ず将来の大きな財産になる。 技術も知識も経験も、誰にも奪われることのない、自分自身の力です。 その努力が将来しっかり報われることを願っていますし、会社としても、 頑張った人がより報われる会社づくりを進めていきたいと思っています。 これは経営者としての僕の責任ですね。 そして、この話は、これから就職する若い皆さんにも、ぜひ読んでいただきたいと思います。 就職先を選ぶとき、給与や休日、福利厚生はもちろん大切です。 でも、それと同じくらい大切にしてほしいことがあります。   その会社で働くことで、5年後、10年後の自分はどれだけ成長できるのか。 どんな知識が身につくのか。 どんな技術を習得できるのか。 どんな経験を積ませてもらえるのか。 そして、その成長を会社がきちんと評価してくれるのか。 そんな視点でも会社を選んでみてほしいですね。   すべての年代で同じワークライフバランスが正解なのか? ここで、冒頭に紹介した西野亮廣さんの話に戻ります。 西野さんは、人生の年代によって、自分が持っている武器が違うと話しています。 20代は「体力」 30代は「技術」 40代は「人脈」 50代は「健康」 60代は「愛嬌」 実に面白い考え方だと思います。 例えば、1日24時間を8時間の仕事、8時間の睡眠、8時間の自由時間に分けるとします。 これを20代から70代まで、ずっと同じように続けることが、本当に合理的なのだろうか。 西野さんは、そこに疑問を投げかけているんですね。 人生には、それぞれの年代で使える武器がある。 その武器を最大限に生かすためには、年代によって時間の使い方を変えてもいいのではないか。 僕は、この考え方に大いに賛同します。   20代の武器は「体力」。まずは量を経験する 20代は、まだ専門知識も技術も経験も十分ではありません。 しかし、体力がある。 そして、これから何十年という時間が残されています。 だからこそ、たくさんの経験を積むことに大きな意味があるんですね。 例えば、建設業であれば、図面を読む、現場を管理する、職人さんと打ち合わせる、工程を組み立てる、お客様と交渉する。 最初は何も分からなくて当たり前です。 でも、10回経験した人と100回経験した人では、やはり見えてくるものが違います。 失敗もするでしょう。 叱られることもあるでしょう。 思うようにできず、悔しい思いをすることもあるでしょう。 しかし、その経験が将来の自分の力になります。   西野さんは、ボクシングの試合を例に挙げています。 12ラウンドあるからといって、毎ラウンド同じだけの体力を使うことが、必ずしも勝つための戦略ではない。 勝負をかけるべき場面では、集中的に力を使うことが必要になる。 人生も同じではないか、ということですね。 僕は、この例えが非常に分かりやすいと思いました。 ただし、体力があるからといって、健康を犠牲にしていいわけではありません。 大切なのは、若い時期の貴重なエネルギーを、将来につながる経験や勉強に積極的に使うことだと思います。   30代の武器は「技術」。経験を自分の強みに変える 20代で多くの経験を積むと、30代では少しずつ仕事の質が変わってきます。 仕事の段取りが分かる。 問題が起きる前に予測できる。 難しい仕事にも対応できる。 お客様から信頼される。 つまり、経験が技術に変わっていくわけです。 同じ仕事をするにしても、経験の浅い人が丸一日かかることを、熟練した人なら短時間で仕上げられる場合があります。 しかも、品質が高い。 これが専門技術を身につけることの価値ですね。 20代に積み重ねた経験が、30代になって大きな差となって表れてくる。 そして技術が身につけば、仕事の選択肢も増えていきます。 任せてもらえる仕事が増える。 責任ある立場にも就ける。 所得を高める可能性も広がる。 若い頃に積み重ねた努力が、ようやく大きな力になってくる時期なんですね。   40代の武器は「人脈」。技術と信用が人をつなぐ 40代になると、さらに仕事の進め方が変わってきます。 自分一人の技術や能力だけではなく、人とのつながりが大きな力になる。 これまで仕事をしてきたお客様。 一緒に苦労してきた仲間。 信頼できる協力業者。 困ったときに相談できる専門家。 こうした人たちとのつながりが、新しい仕事や可能性を生み出してくれるようになります。 ただし、人脈というものは、名刺交換をたくさんすればできるものではありません。 それまでに積み重ねた技術や実績、信用があってこそ、人とのつながりが本当の力になるんですね。 20代で経験を積み、30代で技術を磨き、40代でその信用を生かす。 西野さんの考え方は、こうしてつながっているわけです。   50代の武器は「健康」。積み重ねた財産を生かす 50代になると、経験も技術も人脈も、かなり蓄積されてきます。 ところが、それらを生かすために欠かせないものがあります。 健康です。 どれだけ素晴らしい技術があっても、健康を損なえば、その能力を十分に発揮することはできません。 だからこそ、50代では仕事に使う時間を少し減らしてでも、健康管理に時間を投資することが合理的な場合もある。 なるほどなぁと思いますね。 若い頃と同じように、ただ仕事量を増やすことが正解ではない。 これまで積み重ねてきたものを、いかに長く生かしていくか。 ここでも時間の使い方が変わってくるわけです。   60代の武器は「愛嬌」。人から必要とされる存在になる そして、60代。 ここで出てくるのが「愛嬌」です。 僕は、この言葉が大好きです。 60代になれば、若い人たちと体力で勝負する必要はありません。 新しい技術を身につける速さでも、若い人たちが優れている場合があるでしょう。 しかし、長年培ってきた経験や知識、人脈があります。 それらを次の世代に生かしてもらう。 若い人たちの相談に乗る。 人と人をつなぐ。 困ったときに頼ってもらえる存在になる。 そのときに大切なのが、愛嬌なんですね。 いくら知識や経験があっても、いつも不機嫌で、偉そうにしていて、 若い人が近寄りにくいようでは、その財産を十分に生かせません。 反対に、いつも明るく、機嫌が良く、誰からも親しまれる人には、自然と人が集まります。 僕自身も、間もなく60歳。 これからの自分にとって、まさに大切にしたい考え方です。   人生の時間配分は、自分で考えるもの こうして考えると、20代と60代では、時間の使い方が違って当然なのかもしれません。 20代は経験を積むために時間を使う。 30代は技術を磨くために時間を使う。 40代は人とのつながりを広げるために時間を使う。 50代は健康を維持するために時間を使う。 60代は人を支え、次の世代に自分の経験を伝えるために時間を使う。 もちろん、すべての人がこの通りになるわけではありません。 また、何歳からでも新しいことに挑戦することはできます。 ただ、年代によって時間の価値や優先順位が変わるという考え方は、非常に参考になると思います。 ワークライフバランスという言葉を、単に仕事の時間を減らすことだと考えてしまうのは、少しもったいない気がします。 本当に大切なのは、自分の人生をより豊かにするために、今という時間をどう使うのか。 そのことを自分自身で考えることではないでしょうか。   未来の自分に感謝される生き方を 最後に、もう一度、若い皆さんへ。 僕は、会社のために自分の人生を犠牲にしてほしいわけではありません。 仕事も大切ですが、家族も、健康も、趣味も、友人との時間も大切です。 ただ、若い頃にしかできない努力や挑戦があるということは、ぜひ知っておいてほしいと思います。 10年後、20年後になったとき、 「あの頃、もっと勉強しておけばよかった」 「もっと難しい仕事に挑戦しておけばよかった」 そんな後悔は、できればしてほしくありません。 若いうちに苦労しろとは言いません。 ただ、若いうちにしかできない努力を、やらずに終わってほしくない。   そして、今、三輪塗装で頑張ってくれている若い社員の皆さん。 皆さんが日々積み重ねている経験や努力は、きっと将来の大きな財産になると思います。 僕も、その努力がより報われる会社をつくっていきたい。 10年後、20年後に、 「あの頃、頑張っておいてよかったなぁ」 そう思ってもらえるように。 僕自身も、まだまだ挑戦を続けていきます。 大変なことも、明るく楽しく!    
70代こそ働くのをやめるな!
2026年10月12日(月)

70代こそ働くのをやめるな!

今朝の日経新聞に掲載されていた、作家・林真理子さんのインタビュー記事。 「70代こそ働くのをやめるな」 これには、めちゃくちゃ感銘を受けました。 林真理子さんといえば、1982年に『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーとなり、 1986年には直木賞を受賞。 その後も数多くの小説やエッセーを発表してきた、日本を代表する作家のお一人です。 そして2022年、68歳で日本大学の理事長に就任されました。 当時の日大は相次ぐ不祥事で揺れており、その再建を託されたわけです。 就任後もアメリカンフットボール部の薬物事件など、難しい問題に直面しました。 大変な重責だったと思いますが、4年間の任期を務め、今年6月に退任されています。 そんな林さんが72歳になった今、語られている人生観が非常に説得力があります。 特に印象に残ったのが、この言葉。 「50歳をすぎたら仕事の3割はお金をもらえないことをやる」   仕事をしてお金を稼ぐ。家族を養う。会社を成長させる。 もちろん、どれも大切なことです。 しかし、50歳、60歳と年齢を重ねてきたら、それまでに培ってきた経験や知識、人脈などを、 自分のためだけでなく、人のため、社会のために使う。 必ずしもお金にならなくても、人のお役に立つことに時間を使う。 若手の教育、指導に費やすというの最も社会人としての 最も崇高で、最後にすべからく全ての人が行うべき行為だと思います。 そんな生き方を勧めているのだと受け止めました。     僕も来年には60歳を迎える年齢になりました。 若い頃は、とにかく仕事を頑張り、会社を大きくし、売上を伸ばし、利益を出す。 そんなことに懸命にだった仕事人生でした。 もちろん今でも経営者としての責任はありますし、仕事を頑張ることに変わりはありません。 ただ、この年齢になると、残された人生をどう使うのか、何のために働くのか、そんなことを考えるようになります。   お金を稼ぐことから、人の役に立つことへ。 決してどちらか一方ではなく、そのバランスを少しずつ変えていくことなのかもしれません。 もう一つ、林さんは「好奇心を持ち、悪口は封印」とも語られています。   いくつになっても新しいことに興味を持つ。 若い人たちとニコニコと交流する。 仕事も趣味も楽しむ。そして、人の悪口を言わない。 これも大いに共感するところです。   年齢を重ねることは、社会から離れて行くこと、人生を縮小していくことではなく、 培ってきたものを社会に還元していくこと。 そんな考え方が素晴らしいと思いました。   ところで、うちには最長老の職人の堀江さんは、確か今年現在76歳になると思いますが、母型のおじさんです。 今でも週3日ほど現役で現場に出ています。 以前本人に「いつまで働くのよ?」と聞いたことがありましたが、 元気なうちは!と。 「家にいてもやることがないから」とか「健康のため」とか、そんなことを言ってました。 もちろん、それもあるのでしょうけど そもそも僕ら雇う側からすると、まず、長年培ってきた確かな技術がある。 仕事はかなり選びますが、お願いする価値があるんです。   そして、それ以上に素晴らしいのが、その人柄です。 ややこしいことは言わない。 いつもニコニコしている。 若い者の言うことにも素直に耳を傾ける。 そして、人の悪口を言わない。 だからこそ、今でも一緒に働いてもらいたいと思うわけです。   いくつになっても仕事があるというのは、本人が働きたいというだけではなく、 周りからも必要とされているということなんでしょうね。 そのためには、仕事の能力や技術はもちろんですが、人柄というものが実に大切になってくる。 不愛想で、不親切で、自分のことしか考えていない人が 若者に受け入れてもらえるわけもなく・・・ 働きたい!と自分が思う以上に、若者に受け入れてもらえるかどうか?の方がはるかに大きな問題です。 何歳まで働くかということよりも、何歳まで人から必要とされる存在でいられるか?   林真理子さんの記事を読んで、改めてそんなことを感じました。 実にいい記事に出会えました。    
長男の結婚披露宴でした
2026年10月5日(月)

長男の結婚披露宴でした

昨日、長男の結婚披露宴でした。 入籍したのはちょうど1年前。 最近は結婚式を挙げない方も増えていますし、 こんなふうに入籍から時間を空けて披露宴を行う方も多いようですね。 さて、実際に出席してみると、二人でいろいろ考えたんだろうなぁと思える仕掛けやサプライズがいっぱいでした。 毎日の仕事で忙しい中、よくここまで準備したものだと感心しましたし、とても楽しい披露宴でした。 僕にも一つ出番がありまして、二人へのはなむけの言葉として贈ったのが、 「大変なことも、明るく楽しく」 僕が普段から大切にしている言葉。座右の銘です。 さてこの言葉、なんか変・・・ 大変なことはやっぱり大変です。苦しいことも辛いこともあります。 それを明るく楽しく乗り越えるには、 実力も必要ですし、時には忘れる力や気持ちを切り替える力も必要でしょう。 言うほど簡単なことではありませんね(笑)   でも、夫婦ならば、 「大変なことは二人で半分こ、楽しいことは二人で2倍!」 そんなふうに考えて、これからの人生を歩んでいってくれたらと思います。 親としても、これで一つ大きな節目を迎えたような気がします。   もっとも、会社ではまだまだ修業中の長男。 事業承継もこれからですので、もうしばらく頑張ってもらわなければなりません(笑) 何はともあれ、笑顔いっぱいの楽しい披露宴でした。 二人ともおめでとう! そして、ご出席いただいた皆様、ありがとうございました。
ベテランにこそ必要な、素直な心
2026年10月3日(土)

ベテランにこそ必要な、素直な心

少し前に、うちのベテラン社員の一人が、こんなことを言っていました。 「50歳も超えて最近は叱ってくれる人がいなくなって、   時折、自分のことが心配になる…」 年齢を重ね、経験を積み、役職が上がっていくほど、 自分に意見を言ってくれる人は少なくなっていくという話…。 だからこそ、 「自分は本当に正しい方向へ進んでいるのだろうか」 「知らないうちに考え方が固くなっていないだろうか」 「もしかすると、自分も“老害”になっていないだろうか」 そんなふうに自分自身を振り返ることは、とても大切なんだと思います。   自分自身もまったく同感です。 仕事の中で周囲から意見をもらうこともありますし、 (時折厳しい足立さんの指摘もありがたい) 家では奥さんから指摘されることもあります。 もちろん、耳の痛い話は誰だって気持ちのいいものではありません。 それでも、自分に何かを言ってくれる人がいるというのは、 実にありがたいことなのだと思います。   逆に怖いのは、経験を積むほど「自分は間違っていない」と思い込んでしまうことです。 自分の常識から外れた出来事が起こると混乱する。 自分と違う意見を受け入れられない、猛反撃する。 なんなら他人のことは激しく指摘するが。 いざ自分がとなると激しく抵抗する、反発する それは年齢そのものが問題なのではないと思います。   「老害」と呼ばれる状態の本質は、 年を取ることではなく、変化を受け入れられなくなることではないかと思っています。   私自身が社会人になってから、今年40年になりますが 世の中はずっと変化してきました。 しかし今、その変化のスピードと大きさは、これまでとは少し違うように感じます。   AIの登場もそうです。 働き方も変わりました。 人との接し方も、会社に求められるものも変わっています。 単に「若い人の考え方が変わった」とか、「Z世代はこうだ」といった話だけではありません。 社会そのものの価値観が、大きく動き始めているように感じます。 だからこそ、私たちベテラン世代のほうが、むしろ変わらなければならない。   「昔はこうだった」 「自分たちの時代はこうだった」 というものを、ときには捨てながら、新しい時代を生きていく必要があります。   では、そのために何が一番必要なのか。 私は「素直な心」ではないかと思っています。 松下幸之助先生も、生涯を通して「素直な心」の大切さを説かれていました。 素直というのは、何でも人の言うことを聞くという意味ではないと思います。   まず一度、受け入れてみる。 「もしかすると、自分が間違っているかもしれない」 「この人の言っていることにも一理あるかもしれない」 「今までのやり方を変えたほうがいいかもしれない」 そう考えられる柔らかさです。   そして、何か問題が起きたときに、すぐに他人のせいにするのではなく、 「自分にできることはなかっただろうか」と自分の行動について考えてみる。 他責思考は最も悪影響な思考です。 一見すると自分を守っているように見えます。 しかし長い目で見ると、自分の成長する機会を奪ってしまいます。 人から何も言われなくなったときこそ、自分から学ばなければならない。 ベテランになったときこそ、若い人からも、新しい技術からも、新しい価値観からも学ばなければならない。   そして最後まで、素直な心で。 今この歳になって最も大切なこと。 そのベテラン社員の一言を聞きながら、そんなことを改めて考えました。
関市と鵜沼を結ぶ 幻の鉄道計画
2026年10月1日(木)

関市と鵜沼を結ぶ 幻の鉄道計画

昔、関市と鵜沼を鉄道で結ぶ、この地図のような計画があったそうです。 何年前のことなのかもよく分からないし、 誰が提案して、誰が賛成し、誰が反対したのかも知りません。 結局、実現することなく終わった計画です。 でも、この地図を見るとついつい考えてしまう。 もし、この鉄道ができていたら、今の関市はどんな街になっていたんだろう? 僕の理想は、関から名古屋まで特急で30分。 東京まで乗り継ぎ込みで2時間以内。 これが実現していたら、田舎街、関市に住んでいても何の問題もない。   東京に住みたいとは1ミリも思わない。 一度災害が起きたら… 家どころか、自動車も持てない ゴルフなんて夢のような話 コンクリートばかりで、自然派の僕にもやはり… 一方、関市は住みやすいし、居心地もいい。 普段の生活で不便を感じることもほとんどない。 でも、東京はやっぱり魅力的な街です。 ライブはほとんど東京を外さない。 セミナーや研修も東京が中心。 地元にも美味しい店はたくさんあるけれど、東京にしかない店や世界の料理もたくさんある。   住むなら断然関。この中途半端な田舎さがGood! 遊び、学び、刺激を受けるなら東京。 だからこそ、都市との「距離」だけが惜しい。 もし、この幻の鉄道ができていたら——。 関市はもっと発展していたのか。 それとも、今の居心地の良さを失っていたのか。 それは分からない。でも、この地図を見るとやっぱり思います。 「これ、できていたらなぁ……」   関市の魅力 ↓  ↓  ↓   https://www.p-miwa.co.jp/blog_daihyou/130775.html
AIで本当に優良な外壁塗装会社は見つけられるのか?
2026年9月29日(火)

AIで本当に優良な外壁塗装会社は見つけられるのか?

最近、お客様からこんな言葉を聞くことが増えてきました。 「ChatGPTに聞いたら三輪塗装さんが出てきました」 「Geminiで外壁塗装会社を調べたら、こちらを勧められました」 これは数年前にはなかった話です。   これからはGoogleで検索するだけでなく、 「AIに聞いて会社を探す」という人が、間違いなく増えていくと思います。   では、AIに聞けば、本当に良い外壁塗装会社を見つけられるのでしょうか? 私は少し気になったので、実際にグーグルの検索機能で、 「岐阜県の中濃地域で住宅の外壁塗装をお願いするなら、どの会社がいいですか?」 と聞いてみました。   ところが、出てきた会社を一つずつ見てみると、 内容はここでは記しませんが、納得いくようなものではありませんでした。 例えば そもそも本社が名古屋市にあるとか 全く住宅塗装をしていないとか 塗装専門店でないとか もちろん、それぞれの会社が良い悪いという話ではありません。 問題は、「戸建て住宅の外壁塗装を安心して任せられる地元企業を探したい」 という質問者の目的と、AIが出した答えが必ずしも一致していなかったことです。 AIも「聞き方」で答えが変わる ここで感じたのは、 AIは便利だけれど、闇雲に聞くだけでは欲しい答えには辿り着けない ということです。 例えば、「関市で評判の良い塗装会社は?」 「岐阜県でおすすめの外壁塗装会社は?」という聞き方だけでは、 インターネット上で情報量が多い会社や、検索対策・広告・情報発信を積極的に行っている会社が目につきやすくなります。 しかし、インターネット上で目立つことと、会社そのものの実力は別の話です。 ホームページは立派でも、実際にどんな人が働いているのか。 何年間会社を続けてきたのか。 どんな資格を持った社員がいるのか。 施工後に何かあった時、会社として対応できるのか。 こうした「会社の実態」まで見なければ、本当の意味での比較はできません。   AIで塗装会社を探すなら、こんな聞き方をしてみてください ↓    ↓    ↓   ↓    ↓    ↓ 【AIへの質問例】です 下記に皆さんのお住まいの情報を入れて、 全てコピペしてAIに読ませてみてください ************************************************** 〇〇県〇〇市、〇〇市、〇〇市周辺で、一戸建て住宅の外壁塗装会社を探しています。 単純に検索順位や口コミ件数だけで選ばず、実際の会社としての信頼性を比較してください。 特に次の項目を重視してください。 ・地域での業歴が15年以上ある会社 ・本社・本店がこの地域にある ・建設業の許可証はある ・一戸建て住宅の外壁塗装を継続的に施工している ・1級塗装技能士、建築施工管理技士、建築士など、業務に関係する資格者が複数名在籍しているか ・施工後の保証・点検を継続できる会社体制があるか ・ゼネコン下請け・公共工事ではなく、一般住宅の塗り替えを得意としているか 但し8割以下適合しない会社は挙げないように。 「分からないこと」「確認できない情報」については推測せず、「確認できない」と書いてください。 確認できない情報が3割以上ある会社も省く また、なぜその会社を候補にしたのか、根拠となる情報も示してください 候補となる会社を3社ほど挙げる。 ************************************************** AIは非常に便利ですが、情報がない部分まで、それらしい文章にしてしまうことがあります。 ですから、 AIに会社を決めてもらうのではなく、 〇〇塗装はどうか?とAIに候補企業を調査させる。 これくらいの使い方がちょうどいいと思います。   私はそれが、これからのAI時代の賢い塗装会社選びではないかと思っています。 AIは非常に優秀です。 ただし、 「何を聞くか」を決めるのは、まだ人間です。 せっかくAIを使うのであれば、「おすすめは?」だけで終わらず、ぜひ一歩踏み込んで会社の中身まで調べてみてください。
今日は敬老の日  おばあちゃん、106歳の誕生日😊
2026年9月22日(火)

今日は敬老の日 おばあちゃん、106歳の誕生日😊

今日は敬老の日。 うちのおばあちゃん、なんと106歳😊 大正8年、1919年生まれ。   1919年といえば、 第一次世界大戦が終わった翌年で世界ではパリ講和会議が開かれ、 日本ではその前年に米騒動が起きた年。 カルピスが販売スタートした年でもあるらしい。 宮澤喜一元首相やバタヤンこと田端義夫と同じ大正8年生まれ   そして翌1920年、アメリカでは「禁酒法」が始まる。 酒が禁止されたことで密造酒ビジネスが巨大化し、 アル・カポネが暗黒街で勢力を伸ばしていった時代(笑) そういえば、アル・カポネを描いた映画 『アンタッチャブル』は1987年公開で僕が当時は20歳前後。 劇場で観たんですよね。 改めて106歳って、とんでもないなと思う。   大正、昭和、平成、令和。 4つの時代を生きて106歳。 今、日本の100歳以上は10万人を超えていますが、 106歳となると全国で1,500〜2,000人前後らしい。 ここまでくると、「生きながらにして神様になった」みたいな感じすらする😆   ちなみに初老は本来40歳。 60歳 還暦っていうと完全に老人だと思ってましたね! 僕も来年には立派な老人の仲間入りです! 前期高齢者65歳、後期高齢者75歳、超高齢者90歳、百寿者100歳。 うちのおばあちゃん106歳!!   うちの家系は父型 母型も比較的長寿。おじさんおばさんみなさんご存命です。 僕にもこの長寿DNAの血が流れているんかなぁ。 ただ、長く生きるだけじゃなく、 最後まで元気に、仕事も遊びも楽しみながら生きたいですね。   おばあちゃん106歳。 本当にすごい。 敬老の日、おめでとうございます!