代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

三輪 雄彦
技能士取得に向けて~本気で塗装業を続けるなら、1級技能士を目指そう~
2025年8月6日(水)

    


■ 1級塗装技能士とは何か?

1級塗装技能士は、塗装業界において最も権威のある技術系の国家資格のひとつです。

これは、国が認めた「塗装職人としての技術力の証」であり、持っていることで以下のような価値を得られます:

・業界内での信用力が大きく上がる

・顧客からの信頼を得やすくなる

・営業や見積もり時に説得力が増す

・公共工事や大手元請との取引で有利になる

決して簡単な資格ではありませんが、塗装業を一生の仕事とするなら、ぜひ目指すべき資格です。


■ 「現場でできれば合格できる」…そんな甘いものではありません

技能士試験は、日々現場で仕事をしていれば自然に合格できるような内容ではありません。

むしろ、現場の仕事とは全く違う「試験のためのルール・手順・採点基準」が存在します。

どれだけ現場で腕に覚えがあっても、試験用の技術と手順を学ばなければ合格は困難です。

 


■ 勉強はどこでするのか?

現在、公式に用意されている講習会は日本塗装工業会の各県支部が実施する「講習会のみ」です。

多くの講習会は試験の前日か前日に行われることが多いようです。(岐阜県ではそのように行われています)

しかし講習会はあくまでも、「自分が練習してきた内容を確認する場」

であり、ここで初めて、やり方を学ぼうとしてもまったく間に合いません。


■ 自主学習が必要不可欠

多くの受験者は次のように事前に学ぶことが必要となります。

・先輩職人に聞く

・インターネットで検索する

・過去の資料や経験談を読む

ただし注意が必要です。

ネットの情報は間違っていたり、古かったりするものも多く、信頼性が低いのが実情です。


■ 合格のカギは「正しい情報と経験者」

最も信頼できる情報源は、実際に合格した1級技能士のアドバイスです。

彼らは「試験に受かるための勘所」を肌で知っています。

特に以下のような情報が極めて重要です。

・合格するための作業順序

・減点されやすいポイント

・時間配分のコツ試験

・独自の段取りや注意事項

 


■ 技能士試験には地域差もある?

試験内容は全国共通ですが、採点の厳しさや試験運営には、支部ごとに微妙な違いがあると言われています。

私たち日本塗装工業会 岐阜県支部でも、地域の若者が公平な環境で挑戦できるよう、

できる限りフェアな運営を心がけています。

 


■ 1回目の受験で自主学習のみで合格できる方はかなり少数派

実際のところ、1回目の受験で合格する人はごくわずかです。

多くの合格者はこうしています:

・最低でも3ヶ月前から準備開始

・知り合いや経験者を頼って練習

・何度も模擬練習を重ねて試験慣れ

 


■ 独学では、合格はかなり難しい

「やればできる」と言われがちですが、技能士試験においては

“何が試験のポイントか”を知らないまま独学するのは極めて非効率。

失敗しやすい例:

・作業手順の順番を間違えて減点

・規定外の塗布量や線幅で減点

・使用禁止道具を扱い減点

・作業姿勢・服装での減点


■ 最短合格への道は「正しい人から学ぶ」こと

合格への最短ルートは、すでに合格した人に教わることです。

技術だけでなく、「どうすれば合格できるか」を知っている人の指導を受けましょう。

そのうえで各支部が行う講習会に参加してみてください。


■ まとめ|本気で合格したいなら、今すぐ動こう

技能士試験は、しっかり準備をした人だけが受かる試験です。

「知らなかった」 「間に合わなかった」では後悔しか残りません。

✅ 早めに練習を始める

✅ 合格者に教えてもらう

その一歩を、今日から始めましょう。