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冬の建物 結露のお話
2022年2月4日(金)

冬の建物 結露のお話

言わずもがな、結露は暖かく湿った空気が冷やされて、空気中の水蒸気が水滴になる現象。 温度によって飽和水蒸気量(空気中に含むことのできる水蒸気量)が異なるために結露は発生します。 例えば1㎥あたり0℃では4.85g/㎥、10℃では12.8g/㎥、20℃では17.2g/㎥と、温度が高いほどより多くの水蒸気を蓄えることができるのです。 目に見えない水蒸気ですが、この飽和水蒸気量をオーバーすると水滴=結露となって現れます。 もっと具体的にお話すると、室温20℃の湿度50%の時、飽和水蒸気量は17.2g/㎥なので17.2g/㎥の50%の8.6g/㎥の水蒸気が存在することになります。 この20℃・湿度50%の室内で、冷たい飲み物の入ったコップの周囲はその影響で0℃だったとすると、 0℃の飽和水蒸気量が4.85g/㎥なので8.6-4.85=3.75g/㎥の水蒸気が結露となるわけです。(あくまでも計算上の話ですが) 冬場にガラスやアルミ部分に結露が起こるのも同じ理屈です。 本題はここから。 私は上記の理屈を知ったうえで疑問に思いました。「外壁に結露が起こるのはなぜなんだ?!」 コップと違い、暖かいのは建物の中、冷たい外気側になぜ結露がおこるの? 室内が寒く外気が暑い場合は、冷たい外壁に飽和状態に近い暖かい空気が触れて結露するのはわかります。 これは湿度の高い夏場の話です。 が、冬にも外壁の結露は起きてるのはなんでなん?? 調べた結果、わかりました! 断熱材の働きにより室内の温度が外壁材まで伝わりにくく、外壁材は気温より低いということもあり得ます。 さらに黒に近い濃色の外壁は日中熱を吸収している分、夜間に熱を放出する’放射冷却’の現象が起きるため、より外壁材は冷えて結露が起きます。 確かに、柱部分は結露していないという外壁を見かけます! これが熱伝導率の高い鋼板ならなおさら。 つい先日の三輪塗装の外壁も雨の翌朝こんな風になってました。 この外壁の結露は、外壁の三大天敵「雨・紫外線・熱」のうち雨と何ら変わりません。 外壁表面の塗膜が生きているときは、気温が上昇し飽和水蒸気量も増えることで乾燥してしまうため、問題はありません。 しかし、経年劣化により塗膜の防水性が切れている外壁が結露を起こすと、外壁材が吸水し乾燥しにくくなります。 また、吸水した状態で凍結を起こすと爆裂や層間剝離を引き起こします。 とはいえ、毎日外壁の結露を確認し、ふき取りを行うことはほぼ不可能なわけで、時が来たら塗り替えを行うのが一番ということになりますね。 皆さんもお宅の外壁の結露チェック、してみてください。
いいね!がなくても大丈夫。
2022年2月4日(金)

いいね!がなくても大丈夫。

こんにちは。 アルフレッド・アドラーという人を知っていますか? アドラーを知らなくても、「嫌われる勇気」という本が流行ったのは知ってる、という方は多いでしょうか。 2013年出版のアドラー心理学を研究されている岸見一郎さんが書かれた本です。 心理学と言われると敷居が高いと感じられるかもしれませんが、こちらの本は悩める青年に哲人がさまざまな問いかけをしながら意識改革をしていく、というもので、ほぼ全編会話で成り立っているのでとても読みやすいです。 アドラーが説くのは ・トラウマは存在しない ・感情は自分で作り出しているものであり、どうしようもなくうまれてきてしまうものではない ・他人を褒めるのも叱るのも望ましい行為ではない などなど、一風変わった哲学です。 例えば、褒める、叱る、どちらもダメ、と説く理由は どちらの行為も相手を下に見ており、自分の思い通りに相手を動かしたい、という 気持ちから出るものだから。 アドラーは、人間関係は上とか下とか、縦の関係ではなく横の関係であるべきと説きます。 立場の違いはあれど、人間みな意識の上では対等だととらえなさい、と。 そしてアドラーは承認欲求も否定します。 他者から認められたいという欲求は他者の期待に応えようと行動することになり、 自分の人生を生きているとは言えない。 では、どうしたら承認欲求から解放されるのか? まずは、自分で変えられることと変えられないことを分離することから始めます。 変えられないことは好ましくない事柄だとしても認め、変えられることだけに注目し、 自らの課題に向き合い、前を向いて進むことで承認欲求の悪循環から抜け出せる。 すなわち、他人からのいいね!があってもなくても気にしなくてOK! 自分で自分をみとめてあげればいいよ!ということ。 そう思うと、とっても気が楽になりますね。 自分の人生を楽しんでいきましょう! 下記リンクで詳しく解説されています。 特にすぐ下のリンク、IORI BLUEというブログは図解がとても分かりやすいです。 【総括】アドラー心理学解剖図 「アドラー心理学」超入門 10分でわかる、心が軽くなる!