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コロナウィルスとナボイ劇場
2020年2月19日(水)

コロナウィルスとナボイ劇場

暖かくなってきました。 梅の花が春を告げています。   最近はコロナウィルスの感染のニュースが毎日流れています。 店頭ではマスクの買い占めや品切れなどが続出。 アルコール消毒液も品薄の様子。 「自分さえよければいい」とか、転売目的で「一儲けしよう」と買い占める人たちは日本人の心を失っている気がします。   マスクやアルコールは予防のための直接的影響ですが、こんなとこにも!?という余波が生じてきました。 感染拡大を防ぐため国内でもイベントの中止が決定されたり、 中国からの観光客を受け入れていた宿泊施設ではキャンセルが相次いだり、 航空機の中国便の離着陸が減少されたり、 ニンテンドースイッチなど中国で生産している商品が出荷の遅延、未定となったりしています。 私たち建築業界も多分に漏れず、中国で部品や商品を生産しているメーカーから、納期の遅延の連絡が入ってきました。 以下の商品の納期延期、未定が出ています。 TOTOのトイレ、ユニットバス、システムキッチン、内装材、 リクシルの食洗機や2口IHコンロ クリナップの食洗機、IHクッキングヒーター、レンジフード パナソニックのシステムキッチン、システムバス、洗面化粧台、トイレ、内装建材 ご検討されている方は担当者にご確認ください。   話はかわって太平洋戦争終戦、ロシアで日本人捕虜たちが強制労働で「ナボイ劇場」を仕上げたお話。 「日本人の誇りと意地をかけて最高のものを作りたい」と、ロシアのバレエなど上演するオペラハウスを 手を抜くことなく懸命に工事に励んだのだとか。 そうした勤勉に働く姿やノルマを守れず食事量が減らされた者には食事を分け、皆が平等に食事をする姿、 「せーの」と声をかけ皆が一斉に力を出して重いものを持ち上げる姿に、 文化の違うロシア人は不思議でありながら日本人の助け合いの精神を学んだそうです。 日本人捕虜のリーダー・永田行夫大尉は「全員が無事に帰国する」と皆に諭し、2年間で劇場を完成させました。 457名の収容者のうち、事故で死亡した2名以外は無事に帰国を果たします。 帰国後50年を経て、ウズベキスタン大統領が建設に関わった日本人をたたえるプレートを設置。 大統領は設置に当たり「彼らは恩人だ。間違っても捕虜と書くな」と指示したそうです。 日本人の助け合いの心、勤勉な姿勢が収容所の将校や近隣のウズベク人の心を動かし、 多くのロシア人の心を動かし、さらには国の大統領をも動かすのですから、 マスクを買い占める人たち、その行動にエゴはないか、助け合いの心はあるのか、もう一度考え直してみてほしいと思います。   写真はhttps://navoi.nobuhiko-shima.com/navoiopera.htmlより