スタッフブログ

足立 愛子
バルコニー改修を進めています。
2019年11月7日(木)

先日足場組立をしたお宅では、順次工事が進んでおります。

調査にお伺いした際はいくつかの問題点がありました。

まずバルコニーの床防水の劣化が原因で、内部漏水の疑いがありました。

また、バルコニーのひび割れが出ている部分からまっすぐにたどったバルコニーの外側の外壁の塗膜が密着していない状態でした。

さらにこのバルコニーの外壁材が直貼り工法で通気・排水ができていない状態です。

あくまでも外壁材のめくりを行わず、目視・状況からの判断ですが、

バルコニー床の劣化部から内部へ水が浸入し、下地材を伝って外壁下地ボード、さらには外壁材へ流れ、水の出口が無いために、外壁材が吸水したと考えられます。

そこで今回はひび割れたバルコニー防水を直すことは必須、さらに万一の漏水に備えて直貼りから通気工法へ改修する工事を行います。

 

まずは外壁材をめくって、内部状況確認。

やはり直貼り工法で、外壁材、下地ボードの吸水が見られました。

ここで構造材までが腐朽していると、梁などの構造材の交換を行う必要があり、大変大がかりな工事となります。

今回は構造材に吸水の跡はわずかにありましたが、腐朽はしておらず、構造材として十分な強度があったため、ボードの交換だけで済みました。

また床防水の劣化部(床がふわふわするのでよくわかります)の内部確認を行ったところ、

下地材の腐朽はありましたが、他のボードの傷みは無かったため、こちらも腐朽部分の下地材を部分交換するのみで済みました。

漏水の場合は内部でどのように水が伝い流れているかが分からないため、めくって確認し、対応策を練る必要があります。

場合によっては内部の腐朽がひどく、構造材まで傷んでいることもあるので、今回は内部の被害が想定を超えず一安心でした。

 

もうひとつ床防水のポイントとして、ここまで劣化がひどかったのは、下地のコンパネが1枚張であったことが原因です。

多くの住宅で使用されている防水はFRP防水というもので、ボートの船底などにも使用されているものです。

非常に硬いのが特徴ですが、硬いがゆえに、下地が1枚だけだと、建物のわずかな動きで、コンパネが振動し割れが生じてしまいます。

このため通常は2枚重ね張りが基本です。

今回は確認のために開口した部分をふさぎ、これを1枚目として、2枚目の増し張りを行いました。

このあと、床の防水工事(今度はウレタン塗膜防水という弾性のある防水です)を行い、

通気工法による外壁張りを行っていきます。