平田 京子
良いこと、悪いこと。
2019年9月12日(木)

こんにちは。
夏に戻った暑さ、まいりますね。

先日、こんなイベントに行ってきました。

(on readingさんのHPよりお借りしました)

佐久間裕美子さん、
正直私はこちらのイベントについて調べるまで存じ上げませんでしたが、
こんな興味深い近著があります。

(画像はいつものようにamazonさんより)

こちらの著書、とても面白く読みました。
たしかに、大麻って日本では使用も所持も違法とされているけれど、
アメリカでは合法化されたっていうし、
大麻を麻薬扱いしないで、と主張する人たちが存在するようだし、
ほんとうに、ただの危ない薬なの??という疑問、ありました。

それを紐解いてくれる良書と思います。
大麻が悪者扱いされるようになった経緯にも、
今、合法化が進んでいるのも大いに政治的な理由がからんでいることがよくわかります。

単に体に悪いから、社会的に悪影響を与えるからこそ、
『違法』じゃなかったの!?
と思うと、何を信じてよいものやら、となりません?

そんな疑問が頭をもたげた状態で参加したトークイベントです。
実際にお会いする佐久間さんは終始ニコニコ笑顔で、
なごやかな雰囲気でした。

会場に来る前にあいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」を
見てきたということで、「もちろんニュースで見て知ってたけど、
実際に目の当たりにするとショックでした」と話をしてくれました。

そして繰り返し主張されたのは
「選挙に行こう」「政治を無視しては生活が、将来がたちゆかない」
ということ。
「水だって、空気だって政治ですよ」とのお叱り(?)を受け、
当たり前に享受している数々の権利について、
考えたこともなかったですが、すべて、当たり前じゃないんだ、
と心底反省しました。

とても驚いたのが、情報収集の仕方。
来場者より「ネット上の情報は多すぎて何を信じていいのかわからない」
という話題がふられ、佐久間さんの答えは
「実は、私はネットの情報はほぼ全部、あてにしていません」とのことでした。

件の近著でたくさんの取材をされているように、
「自分で見たこと、聞いたことだけです。
知り合いとか、知り合いに紹介された人とかから聞いた話だけを
参考にしてます。」と。
まあ、「まとめサイト」的な手法で本を出されてしまうと、
読む側は困ってしまうわけで、
ジャーナリスト(ご本人はこの肩書を使用してみえませんが)としては
当然の姿勢と言えるのかもしれません。

市井の私たちにできることと言えば、
信頼できそうな情報源をいくつか用意しておくことでしょうか。

ぼーっと生きてんじゃねえよ!とガツンと頭を殴られたような、
素敵な時間でした。