平田 京子
三つ編み
2019年6月6日(木)

こんにちは。

先日、図書館の新刊コーナーで何気なく手に取った
こちらの本がとてもよかったのでご紹介を。

「三つ編み」
レティシア・コロンバニ著 齋藤可津子訳

著者は1976年、フランス、ボルドー生まれ、
肩書は「映画監督」で、こちらの作品が初の小説だそうです。

映画監督だからでしょうか、
物語の展開も早く、さっぱりして読みやすい文章、
ほどほどのボリュームの本です。
なので普段あまり本を読まない方にもおすすめです。

物語の主人公は女性3人、それぞれ、インド、イタリア、カナダ、
と舞台はバラバラです。
住む場所も、とりまく環境も全く異なる3人が、
終盤に緩やかにつながっていくところも
ちょっとした謎解きの要素があり映画っぽい。

ドラマティックに様々な事柄が起こっていきますが、
残酷な事実に関しても描写が簡潔なのでナイーブな人にも
読みやすいと思います。

読み終えて思うことは、
「今、自分が置かれている状況というのは、
当たり前ではないのだなあ」
という強い実感です。

「女性である」ということ、「フェミニズム」、
「女性である、というだけで過酷な状況に置かれている異国の人々」
について、、、
終わりがなく、正解がなく、しかも考え出すとなんだか重い話題です。
それでも考え続けていかなければいけない問題です。
女性たちにとってだけでなく、
その女性たちからしか産まることのできない男性たちにも、
本気で考えてほしい。

本国フランスでは100万部を超える売り上げで32か国で
翻訳される予定があるとか。
こういった本が売れる、という事実が、とても救いがありますね。