パタヤで感じた、世界の最先端
2025年6月16日(月)

2025年6月16日(月)
〜田舎町の塗装屋が見た「大海」との出会い〜
三輪塗装は岐阜県関市という、決して都会とは言えない片田舎の町で、塗装業・建築業を営んでいます。
私たちの仕事は、地元のお客様のご自宅や工場、公共施設などを一つひとつ丁寧に塗り、
守っていくという、まさに「地域密着」そのものの事業です。
そんな私が今回訪れたのは、タイのパタヤ。
鉄道の整備、高層ビルの建設、コンドミニアムやヴィラの急増
これら国をあげて都市開発が加速している真っ只中で、世界中の富裕層が次々と投資を行っています。
今後ますます発展していくことは間違いない、そんな熱気を肌で感じる街でした。
今回そのパタヤを案内してくださったのは、アステックペイント株式会社 菅原社長。
アステックペイントは、当社が長年にわたって使用している高付加価値塗料のメーカーです。
菅原社長は10数年前からタイに拠点を構え、年の多くを現地で過ごしながら、
日系企業の工場や倉庫のメンテナンス事業を展開されています。
10年前に立ち上げ当初のタイ事業を視察したことがありましたが、その後の成長ぶりには今回改めて大いに驚かされました。
そして今回、一緒に同行したのは、仙台の鬼澤塗装店・鬼澤社長、福井県の岡本ペンキ店・岡本社長。
お二人とも普段から情報交換や悩みの相談をし合う、大切な同業仲間です。
現地ではお互いの地域事情について語り合いながら、各々が持つ課題や気づきを共有する場面も多く、
同じ業界に身を置く者同士として、改めて支え合える関係のありがたさを実感しました。
そして何より菅原社長。
もう15年以上の付き合いになりますが、いつも自分では見ることができない世界、
岐阜にいては到底経験できないことを見せてくださいます。
古くは、弊社が加盟するプロタイムズの立ち上げ期から現在まで、
想像を超える発想力と行動力で道を切り拓いてこられました。
今回のパタヤでスタートしたリフォーム事業も、まさにそのひとつ。
アイデアと実行力には、ただただ驚かされるばかり。
視座の高さ、行動の質、そしてスピード感。どれをとっても規格外!
「すごいなぁ」と心から感服しました。
一見すると夢のような、現実離れした世界。
私たちのような地方の零細企業から見ると、遠い世界に感じるかもしれません。
でも、それでも僕は思うのです。
「世界を知ることは、必ず地域の経営に役立つ」
「井の中の蛙大海を知らず」という言葉がありますが、僕は井の中の蛙であってもいいと思っています。
なぜなら、蛙が生きる“井戸”こそが、地域であり、私たちのフィールドだからです。
でも――
「大海を知っている蛙」でありたい。
それが、今の時代を生きる地方企業経営者としての、ひとつの矜持ではないでしょうか。
塗装という仕事は、必ず職人の手で行われるため、現場に通えない距離の仕事は原則請け負えません。
だからこそ「地域に根ざすこと」が極めて重要になります。
しかし同時に、世界や日本の広い市場を知ることは、逆算すると地域経営の質を高める大きなヒントになります。
今回のパタヤは、国が計画的に戦略的に発展させ、そこに世界の富裕層が目をつけ、インフラも整備されていくリゾート都市。
その“流れ”を五感で感じることで、僕自身の視野や思考も確実に広がったと思います。
世界は広いです。
でも私たちの“井戸”にも、まだまだ可能性がある。
そんなことを感じた旅でした。
観光ショット