外壁をリフォームしておしゃれな外観にする方法

公開日:2023.11.28 最終更新日:2023.11.28

新築時には綺麗な外壁も、雨風や紫外線に晒され続けることで劣化症状が現れます。長く家に住み続けるためにも、劣化症状が現れたら外壁リフォームによるメンテナンスが必要です。メンテナンスには、塗り替えや張替えなど様々な方法があります。また、劣化症状によって外壁リフォームがすぐに必要かどうかも変わってきます。そこで、ここでは外壁リフォームをおしゃれにするポイントや外壁業者を選ぶ際の注意点について紹介しています。費用など、外壁リフォームをする上で気になる点についてもまとめていますので、どうぞご覧ください。

目次

外壁リフォームの種類

大切な家を守るためにも、定期的に外壁の状態を確認して外壁リフォームをする必要があります。外壁リフォームには、「塗り替え」「張り替え」「重ね張り(カバー工法)」の3種類の方法があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説します。

塗り替え

1つ目の外壁リフォームは、「塗り替え」です。塗り替えとは、既存の外壁材の上から塗料を塗る「外壁塗装」のことをいいます。この方法は、外壁に目立った劣化がなく健全な状態で、補修ができる程度の劣化であれば可能な方法です。ひび割れやクラックなどの傷みがある場合は、そのまま塗装はできないため先に補修をしてから塗装します。

メリット①外観を一新できる

塗り替えにはいくつかメリットがあります。

1つ目のメリットは外観の雰囲気を一新させることができる点です。新築から10年以上経過すると、建物の外壁は経年劣化によって色あせたり、苔やカビが生えてきます。外観も古びれて、新築時の美しさもなくなってきます。外壁の塗り替えをすることで、目立った劣化を補修して新築時のような美しい外観に生まれ変わらせることが可能です。また、塗り替えでは今までとは違う色を選んだり、塗り分けもできるので今あるデザインを変えることもできます。

メリット②外壁の寿命を延ばす

2つ目のメリットは、外壁の劣化を遅らせて寿命を延ばすことができる点です。経年劣化により、外壁はひび割れやはがれが発生します。これを放置していると劣化した部分から雨水が浸入し雨漏りの原因となり、建物の寿命を短くする可能性があります。外壁の塗り替えをすることで、外壁の劣化症状を補修できるので家の寿命を伸ばすことにも繋がります。雨風に晒されて弱った外壁を守るためにも、外壁の塗り替えは効果的です。

メリット③性能が高まる

3つ目は、塗り替えをすることで新たに遮熱や防水などの機能を外壁に付加できる点です。

外壁塗料には、遮熱機能や防水機能、防汚機能、防カビ・防藻機能、防錆機能など様々な機能が付いたものがあります。これらを選ぶことで外壁の寿命を伸ばすことにも繋がります。

デメリット

外壁の塗り替えをすることに関してのデメリットは以下の2つです。

  • 外壁の状態が健全で、補修可能な状態でなければ塗り替えはできない
  • 補修ができない損傷がある場合は施工が不可能

以上のように、塗り替えはひび割れやはがれなど比較的損傷が軽い状態の外壁でなければ施工はできません。状態が悪い場合、次に紹介する張り替えや重ね張りによって外壁リフォームを施す必要があります。

張り替え

張り替えとは、既存の外壁材を全て取り除いて新しい外壁材を施工することです。既存の外壁に補修不可能な損傷が発生している場合に、この方法で外壁リフォームを行います。

既存の外壁を全て撤去・処分し、新しい外壁材を施工する必要があるため、塗り替えよりもコストがかかり工期も長くなりやすいです。

メリット①外壁の問題を一新できる

外壁の張り替えには主に2つのメリットがあります。

1つ目は、外壁の損傷や劣化などの根本的な問題を全て解決できることです。既存の外壁を取り除いて一新させるため、これまでの劣化が持ち越されることはありません。また、外壁をはがして内部の劣化を発見し、補修することもできます。そのため、張り替えは築年数の古い家や雨漏りの経験がある家でよく使われる方法です。

メリット②最新技術を取り入れられる

2つ目は、新しい商品を試せる点です。外壁メーカーでは毎年新しい商品がいくつも開発されています。高い耐震性がある外壁材や、省エネ性能がアップされたもの、デザインの種類も増えているなど、新築時から様々な進化を遂げています。外壁の張り替えではそんな最新技術で開発された外壁材を使ってマイホームの外壁を生まれ変わらせることが可能です。

デメリット

デメリットには、以下のような点があります。

  • 外壁の解体や廃材処理などの手間があり費用が高額になりやすい
  • 工期が長くなりやすい
  • アスベスト含有の外壁材の場合、その分費用が増える
  • 塗り壁の場合、張り替えができない

アスベスト含有の外壁材の場合、特殊な撤去工程が加わります。そのため、その作業で20〜50万円以上の費用が追加になる可能性があります。

重ね張り(カバー工法)

重ね張り(カバー工法)とは、既存の外壁材の上に新しい外壁材を重ねて貼る工法のことです。古い外壁材を撤去・処分する必要はないため、張り替えよりも工期が短くて済みます。

メリット①断熱性や遮音性が高まる

重ね張りにもいくつかメリットがあります。

1つ目は、外壁を重ね張りすることで既存の外壁材と新しい外壁材で外壁が2重構造になり断熱性・遮音性のアップに繋がる点です。家の中なのに、夏は暑くて冬は寒い、線路沿いなので電車の音が気になるなどの悩みがある方には重ね張りがおすすめです。

メリット②張り替えよりも安い

2つ目は、張り替えよりも工期が短く費用が安く済む点です。通常外壁の張り替えには3〜4週間掛かりますが、重ね張りだと2〜3週間程度で工事が済みます。そのため、できるだけ早く工事を終わらせたい方にはおすすめです。

 

他にも、張り替えよりも手軽に外観のイメージを変えることができるなど重ね張りにはメリットが多く存在します。

デメリット

重ね張りのデメリットには以下のような点があります。

  • 外壁を撤去せずに施工するため下地の状態が確認できない
  • 建物が重くなるため耐震性が下がる
  • 軽量な金属系・樹脂系の外壁材でなければ選べない

外壁の重ね張りは、下地の状態を確認できないため、もし施工後に雨漏りが発見されたら外壁の張り替えが必要になる場合もあります。

 

こんな場合は外壁リフォームをするのがおすすめ

外壁が劣化する原因は、太陽の日差しや雨風です。太陽の日差しによる紫外線と熱により、外壁の表面はじわじわと破壊されていき、劣化が進みます。そのため、太陽光の当たりやすい南側は紫外線や熱によって劣化が進行しやすいです。外壁は年中雨風にも晒されるため、外壁の劣化を進行させます。では、外壁の劣化が進むとどのような劣化症状が出るのでしょうか。

 

ここで紹介する劣化症状が現れ出したら外壁リフォームをおすすめしますので、早速ご覧ください。

ひび割れ

ひび割れは、外壁の表面に亀裂が入る劣化症状です。幅0.3mmより小さいひび割れ(ヘアークラック)であれば、メンテナンスの緊急性は低いです。ただ、0.3mm以上のひび割れを見つけた場合には早急に補修をする必要があります。

色あせ

色あせは、外壁の表面の色が以前よりも薄くなって色が褪せた劣化症状です。外壁が色あせると、見た目にも古く見えるだけでなく塗膜の防水性が低下してしまいます。

塗膜には水の浸入を防ぐ役割がありますが、色あせると塗膜の防水性が低下し建物内部に水が浸入してしまう恐れが出てきます。そのため、色あせの症状が出てきたら何らかの方法での補修が必要です。

チョーキング

チョーキング(白亜化現象)とは、外壁を手で触れた時に粉状のものが付着する劣化症状のことです。この粉状のものは、雨や紫外線によって塗料の中の合成樹脂が分解されて、顔料が粉状になって塗装表面に現れます。この状態を放置していると、耐久性や防水性も低下して色あせやひび割れなどの大きな劣化症状にも繋がります。チョーキングの症状が出ていたら、塗装などの補修が必要です。

塗膜のはがれ

塗膜のはがれとは、外壁表面の塗料がはがれ落ちる劣化症状のことです。塗膜がはがれる原因は2つあります。

塗膜のはがれの原因①施工不良

1つ目は施工不良の可能性です。塗装後からおおよそ1年以内にはがれが生じた場合、施工不良の可能性があります。塗膜のはがれに繋がる施工不良は以下のような例があります。

  • 洗浄や下地処理が不足していた
  • 洗浄後の乾燥が不足していた
  • 下地に合う塗料や下塗材を使っていなかった
  • 塗料メーカー規定の塗布量を守っていなかった

上記のような施工不良により、塗膜がはがれる可能性があります。施工から1年程度しか経過していないにもかかわらず塗膜のはがれが生じた場合は、依頼した施工業者に連絡して早めに対処してもらいましょう。

塗膜のはがれの原因②経年劣化

2つ目の原因は、経年劣化です。塗装後10年前後経過していた場合、経年劣化により塗膜がはがれることがあります。外壁の表面の塗膜は、常に雨風や紫外線に晒されるためどうしても年月が経つと劣化症状が出ます。また塗料の種類や周辺環境によってどのくらいで塗膜がはがれるかは異なってきます。

  • アクリル塗料 約3〜5年
  • ウレタン塗料 約5〜7年
  • シリコン塗料 約7〜10年
  • フッ素塗料 約15年〜
  • ピュアアクリル 約15年〜
  • 無機 約15年〜

上記は塗料の耐久年数です。耐久年数が短いほど、早々にはがれが生じる可能性があります。外壁の塗り替えを検討する場合は、上記の耐久年数も参考に塗料の種類も選びましょう。

サビの発生

サビが発生する原因は2つあります。

サビの原因①もらいサビ

1つ目は、雨樋やベランダの手すり、窓枠など外壁の近くにある金属製のものから発生したサビが付着する「もらいサビ」です。もらいサビは、金属製の外壁だけでなく窯業系サイディングやモルタルなど金属製以外の外壁にも発生します。

サビの原因②劣化

2つ目は、金属製の外壁の劣化です。金属製の外壁は劣化することでサビが発生します。特に、擦り傷や掻き傷を放置するとサビが進行しやすくなります。

サビは放置すると、時間の経過とともにどんどん広がっていくでしょう。金属製の外壁の場合、サビが進行すると外壁に穴が開く恐れもあり、その穴から雨水が浸入することがあります。雨水が建物内部に浸入すると建物の下地や構造材を腐食したり、雨漏りの原因にもなります。

サビがさほど進行していない状態で見つけた場合は、スポンジやブラシで擦ったりサビ専用の洗剤などを使用したりして、自分でサビを補修することは可能です。ただ、外壁全体にサビが広がったり、外壁に穴が空いていたりなどの症状を見つけたら早めにプロに相談して補修しましょう。

カビや苔・藻の発生

カビや苔・藻も、建物の経年劣化によって発生する症状です。これは表面の塗膜が劣化することによって生じるため、発見したら早めに対処しなければなりません。

カビ・苔・藻は手の届く範囲であれば、自分で清掃することも可能です。中性洗剤を薄めたものを柔らかいスポンジやブラシに染み込ませて優しく擦るだけでも綺麗になります。高いところや屋根にカビ・苔・藻が発生している場合、自分で処理するのは難しいのでその場合はプロにお願いするようにしましょう。

特にカビは放置していると家族にアレルギー症状が出る恐れもあります。家族の健康のためにも放置せずに対処してくださいね。

外壁リフォームが必要かどうかは劣化の進行段階で把握を

様々な劣化症状を紹介しましたが、症状によっては経過観察でも問題のない劣化症状、すぐに対処が必要な劣化症状があります。

 

例えば、外壁表面の汚れや幅0.3mm程度のひび割れの場合は、劣化進行段階としては初期段階のためひとまず経過観察でも問題ありません。ただ、劣化の進行を遅らせたいなら、外壁の汚れを洗い流して綺麗にするなど自分で対処することをおすすめします。

劣化が進行しており、補修が必要な劣化症状は以下のような場合です。

  • カビ・苔・藻の発生
  • 色あせ
  • チョーキングが著しく発生
  • 幅0.3mm以上のひび割れ
  • 塗膜の剥がれ
  • サビの発生
  • 欠けている

上記のような症状が出ているにもかかわらず対処を放置していると、住まいの寿命が短くなる可能性があるので注意しましょう。

 

外壁リフォームでかかる費用

「塗り替え」「張り替え」「重ね張り(カバー工法)」のそれぞれの外壁リフォームでかかる費用を紹介します。

塗り替えの場合

外壁リフォームの中で塗り替えは最も手軽な方法です。モルタルやサイディングの外壁が劣化してきた時には塗り替えをすることがよくあります。塗り替えにかかる費用は、塗料グレードと塗り替える建物の坪数によって異なります。

  • アクリル塗料の場合、30万円~
  • ウレタン塗料の場合、40万円〜
  • シリコン塗料の場合、60万円〜
  • 無機塗料の場合、70万円〜
  • 光触媒塗料の場合、80万円〜

光触媒塗料とは、酸化チタンを原料として、紫外線や光を受けると表面の塗膜が汚れを分解し、雨が流れるだけで汚れを洗い流してくれる塗料のことです。セルフクリーニング機能があるので、自分で外壁を洗うなどのメンテナンスを省けるので手入れが楽です。費用は上記の中では最も高額ですが、手入れやメンテナンスの頻度を減らせるという点では費用対効果があると言えるでしょう。

張り替えの場合

張り替えの場合、延べ床面積120㎡の建物で200万円以上の費用がかかってきます。張り替えではまず既存の外壁材を取り払い骨組みだけの状態にし、そこに新しい下地と外壁を取り付ける必要があります。そのため、既存の外壁材の撤去や処分、下地の工事が必要になるため費用が高くなりやすいです。

また工期も長くなりやすいというデメリットがあります。ただし、下地から新しくするため耐久性を高めるために筋交を追加するなど、より建物を長持ちさせるための施工が可能です。

重ね張りの場合

重ね張りの場合、延べ床面積120㎡の建物で150万円以上の費用がかかってきます。張り替えのように、既存の外壁材を撤去・処分するという工程がないためその分費用は安く済みます。工期も比較的短く済むので、工事を早めに終わらせたい方にはおすすめです。

 

外壁リフォームの費用を抑える方法

外壁リフォームの金額は高いと感じることが多いです。少しでも費用を抑えたいなら、これから紹介する方法を試してみましょう。

火災保険を利用できるなら利用する

災害によって外壁が損傷した場合、火災保険が適用になることがあります。場合によっては全額補償されることもあります。補償されるかどうかは保険会社の判断に委ねられますが、補修する前に保険会社に確認しておくと良いでしょう。

複数の業者に見積もりを取って比較する

業者に見積もりを取る際には、気になる業者2〜3社に見積もりを取って金額を比較するようにしましょう。ただ、安すぎる見積もりを出してくる業者はあとから追加請求をしてくる恐れもあります。後ほど紹介しますが、外壁リフォームの見積もりを取る際は、見積もりの内訳をしっかりと確認するようにしましょう。

補助金を利用する

工事の内容によっては自治体や国から補助金が交付される可能性があります。補助金の条件を確認し、利用できるなら補助金の利用をしましょう。

 

おしゃれな外壁とは

外壁には様々な種類があります。おしゃれに仕上がる外壁材の種類を紹介します。既存の外壁や構造に合う・合わないもありますので、こちらを参考に施工店に相談してみましょう。

窯業系サイディング

窯業系サイディングとは、日本の住宅で最も多く用いられている外壁材です。外壁を窯業系サイディングにするメリットは4つあります。

窯業系サイディングメリット①費用が安い

1つ目は、窯業系サイディングは大量生産が可能なため、コストパフォーマンスが高く初期費用も安く抑えられる点です。複雑な施工工程もないので、人件費などのコストも抑えられます。

窯業系サイディングメリット②耐火性に優れている

2つ目は、耐火性に優れている点です。窯業系サイディングは、防火外壁材と呼ばれており、耐火性にも優れています。耐火性に優れていることで、火災の際に家と家族を守ることにも繋がります。

窯業系サイディングメリット③デザインが豊富

3つ目は、デザインや色のラインナップが豊富な点です。デザインにこだわりがあっても選ぶ自由度が高いため、自分の好みのものを探しやすいです。

窯業系サイディングメリット④施工が簡単

4つ目は施工が簡単な点です。施工が簡単なので工期も比較的短く済み、人件費の節約にも繋がります。

窯業系サイディングのデメリット

このようにメリットの多い窯業系サイディングですが、以下のようなデメリットも存在します。

  • 耐水性能がないため定期的なメンテナンスが必要
  • 蓄熱性があるため通気金具留め工法や胴縁を用いる工法が必要
  • 耐水性がないため水を含みやすく塗膜が剥がれると劣化しやすい
  • サイディング自体が重いためシーリングが必要

窯業系サイディング自体に耐水性はなく、表面の塗装で耐水性能を補助しています。そのため、塗膜がはがれると防水ができなくなり、外壁の劣化につながります。塗膜のはがれを発見したら、早めの補修が必要です。

金属系サイディング

金属系サイディングとは、柄付された金属板と断熱効果のある裏打材によって構成された外壁材です。見た目がスタイリッシュで、モダンな雰囲気の外観にしたい方にはおすすめです。

金属系サイディングのメリット

メリットには以下のような点があります。

  • 窯業系サイディングの約1/4の重さ、モルタル外壁の約1/10の重さで軽量
  • モルタルや窯業系サイディングに比べると工期が短い
  • コストパフォーマンスが高い
  • 軽量なため耐震性が高く、建物の倒壊リスクを回避できる
  • 防音性が高く、カバー工法によるリフォームでより効果が期待できる
  • 防水性が高く、外壁材内部に水分が入らないため凍害の心配が少ない

金属系サイディングのデメリット

デメリットは以下のような点です。

  • 塗膜がはがれたり、雨の多い地域や沿岸部だとサビが発生しやすくなる
  • 強風などによる飛び石で傷がつくなど、傷つきやすい
  • 工場で量産されることが多いためデザインの自由度が少ない

金属サイディングは、サビやチョーキング、はがれなどの劣化症状が発生する可能性があります。長持ちさせるためにも、定期的に外壁の状態を確認して適切な補修を行いましょう。

タイル外壁

タイルは、粘土や無機質の原料を成形し、高温で焼き固めた板状の建材のことです。外壁だけでなく内壁や床、浴室などの保護や装飾に使用されます。高級感・重厚感・立体感があり、他の外壁材では楽しめないデザイン性の高さが特徴です。

タイルのメリット

タイルが外壁のメリットは以下です。

  • 紫外線や雨風による変色がしにくい耐候性がある
  • 高温で焼いた非常に硬い性質なので傷がつきにくい耐傷性がある
  • 雨水で汚れが落ちやすく蓄積しにくい耐汚性がある
  • 吸水率が低く水に強くて染み込みにくい耐水性がある
  • デザイン性が高く、様々なテイストにも使用できて高級感がある
  • 10年に1度の洗浄は必要だが、メンテナンス費用が安い

タイルのデメリット

デメリットは以下の通りです。

  • 窯業系サイディングは1㎡あたり3,000〜10,000円程度だが、タイル外壁は9,000円以上かかり初期費用が高い
  • 施工不良があるとタイルが剥離して落下するケースが稀にある

ずさんな施工をされると、タイルが剥離して落下する恐れもあります。正しい施工がされていれば、剥離することは決してありません。タイル外壁を施工する場合、タイル施工の実績があって十分に信頼できるメーカーに依頼するようにしましょう。

ALC

ALCとは、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略で、高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートのことです。このALCを板状に成型したALCパネルが、建築物の外壁などに使われています。

ALCのメリット①軽い

ALCには、無数の細かい気泡があるので、非常に軽いです。重さは普通コンクリートの約4分の1になるので、ALC外壁にすることで建物全体を軽量化することができ、地震が起こった時の揺れや建物の構造体にかかる負担を軽くすることができます。

ALCのメリット②耐火性がある

ALCは不燃材料で、火に強いのが大きなメリットの一つです。また、無機質の原料である、珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末を主原料としてつくられるため、万一の火災にも有毒なガスや煙を出すことはないので、安心です。

ALCのメリット③断熱性が高い

ALCには無数の細かい気泡があるので、断熱性が高くなります。断熱性能は、普通コンクリートの約10倍とも言われています。エアコンや暖房器具などのランニングコストを抑え、結露の防止など住み心地の向上に貢献します。

ALCのメリット④遮音性がある

断熱性が高いことに加えて、遮音性にも優れています。細かい気泡が外部からの音を遮断するため、道路で走る車の音や雨の音などを小さくしてくれるので、快適に過ごすことができます。

ALCのメリット⑤耐久性が高い

ALCには、補強材として特殊防錆処理を施した鉄筋マットやメタルラス(スチール製の金網) が組み込まれているので、使用上十分な強度を発揮します。

また、お住まいの環境状況や素材のグレード、メンテナンスの有無などにより異なりますが、適切な使用条件で、定期的なメンテナンスを行った場合、50年を超える長期使用も可能になります。

ALCのメリット⑥地震に強い

外壁パネルは、通常ロッキング構法というやり方で取り付けられます。ロッキング構法とは、地震が来た時に、躯体(鉄骨)が変形してもパネルが回転(ロッキング)することで変形による損傷を小さく抑えることができます。

ALCのデメリット

ALCはメリットが多い反面、デメリットもいくつかあります。ALCを採用する場合には、デメリットもしっかりと理解したうえで採用するようにしましょう。

  • 水を吸いやすい
  • 施工工程が多いので日数がかかる
  • 初期コストは高い
  • ALCの上に左官仕上げタイル張りはできない

 

外壁の寿命とメンテナンスの目安

外壁の寿命は大体以下のようになります。

  • 窯業系サイディング 40年
  • 金属系サイディング 40年
  • 木質系サイディング 40年
  • 樹脂系サイディング 40年
  • 樹脂系サイディング 40年
  • タイル 40年
  • モルタル壁 30年
  • ALCボード 60年
  • コンクリート壁 60〜100年

ただし、この寿命は定期的なメンテナンスを行うことが前提としています。外壁のメンテナンスは大体10年程度です。定期的なメンテナンスを行うのであれば「塗り替え」による外壁リフォームがおすすめです。ただし、かなり傷みが進行し寿命が近づいている外壁材には「重ね張り」や「張り替え」をして家の寿命を持たせる必要があります。

原則としては、築30年くらいまでは塗り替えによって外壁の耐用年数を伸ばし、耐用年数が近づいてきたら「重ね張り」や「張り替え」を検討するのが良いでしょう。どの工法で外壁リフォームをするかは、家がどのくらいの築年数が経っているかを確認し、業者に適切な方法でリフォームしてもらうのがおすすめです。

また、今の家にあと何年住む予定なのかも外壁リフォームの目安になります。あと10年程度住む予定なのであれば、張り替えや重ね張りなどのように高い費用をかけてリフォームする必要はなく、塗り替えでも十分です。自分の子世帯に家を譲る予定があるのであれば、張り替えや重ね張りですっきりさせた状態で譲るのが良いでしょう。家を譲るかどうかに関しては、家族でしっかりと話し合って決めてくださいね。

 

外壁をおしゃれにするデザインや色の選び方

ここからは外壁をおしゃれにするデザインや色の選び方について解説します。

外観のテイストを決める

まずは外観のテイストを決めることが大切です。SNSなどで施工事例を参考にし、どんなテイストが自分の好みに合っているのかを選ぶところから始めましょう。

 

外観のテイストには様々な種類があります。

  • モノトーンを中心としたシンプルモダン
  • 暖かみのある木目が特徴のシンプルナチュラル
  • 日本らしい和風の要素を取り入れながら、現代的なスタイリッシュさをプラスした和モダン
  • 白、アイボリー、ベージュ、ライトブラウンのレンガ柄などを使った南欧テイスト(プロヴァンス)
  • カントリーな雰囲気があるアメリカンスタイル 等

マイホームの外観デザインと似合うかどうかも考慮しながら、外観のテイストを決めていきましょう。

色にこだわって選ぶ

外壁の色を現状のものから変えたいなら、色にこだわって選ぶようにしましょう。最近では、白やベージュなどの淡い色や、黒などのシックな色を選ぶ方が多いです。また、家を選ぶ際には汚れが目立ちにくいものを選ぶのも重要です。人気の色や汚れが目立ちにくい色・目立ちやすい色について解説します。

外壁リフォームで人気の色

外壁リフォームで最も人気がある色は、以下のようなナチュラルカラーやダークカラーです。

  • ベージュ
  • ブラウン
  • モカ
  • グレー
  • クリーム

次に人気がある色は、アクセントカラーにもなる鮮やかな色です。

  • ネイビー
  • ブルー
  • ピンク
  • グリーン
  • イエロー

どの色にするか悩む場合は、施工事例を参考にしたり業者にお願いしてカラーシミュレーションをしてもらうと良いでしょう。

汚れが目立ちにくい色・目立ちやすい色

汚れが最も目立ちにくい色は薄いグレーです。その次にアイボリーやクリーム色、ベージュや薄めのブラウンも汚れが目立ちにくく、長持ちさせやすいです。汚れの原因となるカビ・苔・砂埃などとの色の差が少ないため、汚れが目立ちにくくなります。他にも、苔と色が近い薄いグリーンもおすすめです。

 

反対に、汚れが目立ちやすい色は、白や黒、赤や青などの原色です。白や黒は人気が高い色ですが、汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。手入れやメンテナンスを頻繁にできるのであればおすすめですが、そうでなければ避けた方が良いでしょう。また、原色は紫外線や雨風によって色あせがしやすい傾向があるため、個性的なカラーを選ぶのであれば淡い色を選びましょう。

樋や軒天の色との相性も確認

色を決める場合には、外壁の色だけでなく現状の屋根や樋、軒天、玄関ドアやサッシの色との相性もしっかりと見た上でバランスを考えましょう。色を変えてバランスが悪くならないように、全体で見た時にどのような雰囲気になるのかをイメージするようにしてください。

 

軒天井を塗装する場合は、外壁よりも薄い色を使うのがおすすめです。軒天井は影になる部分のため、暗く見えてしまいやすいです。そのため、濃い色を選ぶとより重く暗い印象に見えてしまいます。白や薄い色で塗装をすると立体感を出しやすく、重たい印象も解消できます。

ツヤの有無を考える

外壁リフォームで塗り替えをする場合、ツヤを出すかどうかでも全体の印象が変わってきます。塗料を選ぶ際にはツヤの有無も考えておきましょう。基本的には、以下の中からツヤの有無を選べますが、塗料の種類によっては異なる場合があるので必ず業者に確認してください。

  • ツヤ消し(ツヤ無し)
  • 三分ツヤ
  • 五分ツヤ
  • 七分ツヤ

塗料のツヤの状態を確認したいのであれば、色見本などを使って晴れた時に明るい場所で見て確認しましょう。

色見本は屋外で確認する

外壁の塗料や外壁材を選ぶ際には、屋外で確認するようにしましょう。外壁材も塗料も、室内で見た雰囲気と屋外で見た雰囲気は異なってきます。室内で選ぶだけだと、照明器具の影響を受け実際に出来上がった時に思っていた仕上がりとは違うなど、失敗する可能性もあります。また、屋外でも晴れた日と曇りの日、日向と日陰で色の印象が異なります。外でもいろいろな場所や状況で確認してみると良いでしょう。

 

また、色は面積効果によって印象が変わってきます。明るい色は面積が大きいほど明るく見えやすく、暗い色は面積が大きいほど暗く見えやすくなります。そのため、小さいサンプルやカタログだけで判断せずに大きめの色見本を用意してもらって確認するようにしましょう。

 

業者によってはカラーシミュレーションをしてもらえることがありますが、これも参考程度で考えましょう。塗料や外壁材の色は画面に表示される色と全く同じというわけではありません。使用するパソコンやスマートフォンの機種、ディスプレイの明るさや色によって見え方も異なってきます。実際の仕上がりは施工するまでわからないため、イメージ通りに仕上がるとは限らないことは意識しておきましょう。

試し塗りで色を確認する

外壁の塗り替えの場合、試し塗りを行える場合もあります。可能であれば、1㎡以上の広い範囲で試し塗りをしてもらい、晴れた日と曇った日に状態を確認して決めると良いでしょう。

 

外壁の塗り替えは一般的に、下塗りをした後に上塗りするという2段階で塗装を行います。業者によっては一度目の上塗りをする「中塗り」の状態で、養生シートをはがして塗った状態を見せてくれる場合もあります。この中塗りの状態でどうしても色を変えたくなった場合、以下のばいであれば変更が効く可能性もあります。

  • 同じ塗料製品の色違い
  • 下に塗った色よりも濃いカラー

ただし、一度設置した養生シートを剥がして再度付け直す作業があるため、その分別途費用もかかり、工期も長くなります。もし色で悩んでいるのであれば、中塗り後に一度確認させてもらえるか業者に聞いておくと良いでしょう。

ツートンカラーにするなら色の割合に注意

ツートンカラーとは、2色に張り分け・塗り分けしたデザインのことです。ツートンカラーは色の割合に注意しなければ、格好悪くなる可能性があります。失敗しないためのツートンカラーの選び方を見てみましょう。

2色の比率は6:4〜7:3がおすすめ

外壁をツートンカラーにするなら、2色の割合を6:4〜7:3程度になるように施工すると良いでしょう。この割合にすることでバランスよくまとめることができます。

似た色でまとめると綺麗にまとまる

ツートンカラーは2色を組み合わせるため、組み合わせに失敗するとダサい見た目になる可能性があります。配色の失敗を防ぐなら、同系色でまとめることがおすすめです。例えば、白とグレー、グレーと黒、クリーム色とブラウンなどでまとめるとすっきりした見た目になります。

3色使う場合も比率に注意

2色以上の色を使いたい場合、多くても3色で抑えるようにしましょう。この場合、以下の3つのカラーを意識してデザインしてください。

  • 全体の60〜70%を占めるベースカラー
  • 全体の20〜30%を占めるアソートカラー
  • 全体の5〜10%にのみ使うアクセントカラー

上記の割合を意識して配色することで全体的にバランスの良い配色となります。

素材にこだわって選ぶ

先に述べたように、外壁には様々な種類があります。窯業系サイディングや金属系サイディング、タイルなどそれぞれデザインにも特徴があるので、自分が目指したいテイストに合わせて選ぶようにしましょう。

施工写真から選ぶ場合は影の部分の雰囲気も確認する

外壁の色やデザインを施工写真から選ぶ場合もあります。その際には、太陽の光が当たっている場所だけでなく、影になっている部分の色も参考にしましょう。晴れている日は綺麗に見えるが、曇っている日に見ると暗く見える、などのような失敗を回避しやすくなります。

景観ガイドラインがあるかどうか確認する

住む地域によっては、街の景観を損なわないために外壁などの色に決まりがあることがあります。これを「景観ガイドライン」といいます。初めて外壁の色を変える場合は、住んでいる地域に景観ガイドラインがあるかどうかを確認しておきましょう。事前に業者に景観ガイドラインについて相談すれば、ガイドラインに沿った色を提案してもらえるでしょう。

周囲環境と調和しているか確認する

外観デザインを決める際には、周囲環境と調和しているかどうかも確かめましょう。たとえ建物自体がおしゃれに仕上がっても、周囲の環境と溶け込んでいないと悪目立ちしてしまいます。近隣の家のデザインも考慮した上で、自分の家の外観デザインを考えることをおすすめします。

 

外壁リフォームで注意すべきポイント

外壁リフォームをおしゃれにする外壁の選び方などについて解説していきました。ここからは外壁リフォームをする際に注意すべきポイントを紹介していきます。

外壁の診断・報告をする業者を選ぶ

まずは数ある業者の中から優良業者を選ぶことです。優良業者を選ぶ際のポイントの1つは、「外壁の診断・報告をしっかりとしてくれる業者を選ぶ」ことです。

 

外壁リフォームの見積もりを業者に依頼すると、はじめに業者が外壁の状態を見て診断してくれます。診断をした上で、業者が外壁の状態をしっかりとわかりやすく説明してくれるかどうかを確かめましょう。

もしリフォームの費用だけを説明したり、簡単にしか状態を解説してくれない場合、専門知識のない営業マンの可能性があります。診断報告書を出して写真や資料などできちんと説明できる業者であれば、安心して頼める業者と言えるでしょう。

 

診断や報告をしっかり行なっている業者であるかの判断基準は以下です。

  • 劣化状態を写真だけでなく資料を使って解説をし、素人でもわかりやすく説明してくれるかどうか
  • 劣化の場所とそれに対する対策を踏まえた上で報告書を書面で出してくれるかどうか
  • 外壁の劣化診断を行う資格を持った担当者が診断しているかどうか
  • 屋根の状態や樋や軒裏天井など、細部まで診断してくれるかどうか

外壁リフォームでのトラブル回避のためにも、依頼した業者が誠意を持って対応してくれるかどうか見極めましょう。

見積りの内訳を確認する

業者から見積もりを取っても、内容がわかりにくいようでは判断ができません。見積もりを提示された際に内訳がしっかりと書いてあるかどうかを確認しましょう。

 

見積り書を見る際に注意するポイントは以下の4つです。

  • 使用する材料のメーカーや商品名が書かれているかどうか
  • 塗装の場合、塗装面積が書かれているかどうか
  • 使用する塗料の缶数が書かれているかどうか
  • 項目が一式で表記されていないかどうか

一式で書かれている場合、総額費用しかわかりません。このような表記の見積もりの場合、あとから追加工事や追加請求になる恐れもあり危険性が高いです。

契約前には保証・アフターフォローの内容の確認をする

契約前には、必ず保証やアフターフォローの内容を確認しておきましょう。工事完了後、施工不良によって外壁塗装がはがれるなどの事態が発生する可能性があります。その時に、保証の範囲内であれば無償で補修してくれる可能性があります。保証やアフターフォローは業者によって内容が異なります。

 

代表的な保証は以下のようなものがあります。

  • 塗料や外壁メーカーによるメーカー保証
  • 塗装会社による自社保証
  • 塗装の組合や団体による第三者保証
  • 工事に不備があった場合、保険会社に再塗装の費用を保証してもらえるリフォーム瑕疵保険

保証を確認する際には、内容をしっかりと説明してもらい、保証書を必ず受け取って保証対象を確認しておくようにしましょう。

工期を確認する

外壁リフォームを依頼する場合、工事にどのくらいかかるかを確認しておくようにしましょう。

塗り替えの場合、最短で10〜14日程度です。

張り替えの場合の工期は約10〜25日です。

重ね張りの場合は、10〜20日程度かかります。

 

また、工期を確認する際には施工工程も教えてもらうようにしましょう。外壁の塗り替えの場合、洗浄やひび割れなどの補修を行ったり、張り替えの場合は下地の補修などの工程が加わってきます。特に外壁の塗り替えの場合、施工工程を1つでも省略すると仕上がりに大きな影響が出るので、事前の工期と施工工程の確認はとても重要です。

近隣トラブルの回避のために挨拶回りは忘れずに

工事をする際、近隣トラブル回避のためにも業者と一緒に挨拶回りをするようにしましょう。近隣との間で発生するトラブルには以下のようなものがあります。

  • 塗り替え前の洗浄で水が飛び散った
  • 足場の音がうるさい
  • 塗り替え時の塗料の臭いで体調が悪くなった
  • 業者の車が邪魔で通れない
  • 業者の態度が悪い
  • 塗料が飛び散った

業者が施工管理をしっかりと行うことが重要ですが、その前に近隣の方にご挨拶しておくこともトラブル回避には重要です。どのような工程があるのかを説明し、粗品をお渡しするだけでもトラブル発生を抑制できます。

近隣トラブルの回避の対策

近隣トラブルを回避するために、以下のような対策もあります。

  • 職人さんの車を駐車する場所を確保する
  • 日曜日や祝日には工事は行わない
  • 足場に養生をして水や塗料が近隣へ飛ばないようにする
  • 近隣に赤ちゃんや療養中の人がいないか確認する

外壁リフォームでの近隣トラブル回避は、工事が終わったあとにお客様が気持ちよく生活を続けるためにも必要です。近隣の方にも誠意を持って作業をしてくれる業者を探すようにしましょう。

 

まとめ

おしゃれな外壁リフォームをする方法や、外壁リフォームの種類、外壁リフォームで注意すべきポイントなどについて解説しました。外壁リフォームは、1度のリフォームでも高い費用がかかります。失敗して後悔しないためにも、どの工法でリフォームするかしっかりと検討しましょう。また、これまで解説したデザインや色の選び方を参考に、自分好みのおしゃれな色・デザインを選びましょう。

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