足立 愛子
ここ数日のコロナのニュースで感じること
2020年5月30日(土)

緊急事態宣言が解除されましたが、

北九州市では医療関係者の新規感染が増え、クラスター、第2波と懸念されているとか、

東京でも解除後初のクラスターが発生したり、北海道でもクラスター発生かと言われています。

宣言解除で心配されていたことが見事に起こっている気がします。

 

私も、感染者が減り、宣言が解除されてうれしいし、ホッともするし開放感も有りますが、

だからってはしゃぐのもちょっと違うかなと思っています。

感染された方がゼロではないですもんね。

つまりは、感染リスクが減ったけれども感染の可能性はゼロではないし、

感染源を特定できない感染者の方もまだまだみえる。

現状まだ治癒せずに苦しんでいる感染者の方がまだ多くいらっしゃるし、

その治療にあたるたくさんの医療従事者の方々は感染リスクの高い中、苦渋の生活をしてみえる。

ワクチンや特効薬を開発するために日々頑張っている方もみえる。

 

話は世界に飛びますが、「ブラジルのコロナに対する無策は高齢者減らしのため?」というニュースを見ました。

年金財政が厳しいのは日本もブラジルも同じようで。

高齢者の死亡リスクが最も高いと報告を受けた年金改革担当の人間が

「死者が高齢層に集中するなら結構なことだ」

「年金の赤字が減って、わが国の財政状況は改善する」と発言したとか。

なんと恐ろしい!

政治を担う人間が、国民の命を差別した発言。

結局数字ばかりを追って、コロナで亡くなる人や、その近親者のくやしさ・悲しさを感じることができなくなってしまったの?

事実、ブラジルは感染者数世界2位。

このニュースで学ぶべきことは、数字がすべてではないってことですよね。

 

話を戻すと、日々発表される新規感染者の数ばかり追って、本質を見失ってはいけないと思うんです。

もちろん統計的に見えてくることもあるので、数字を見ることも大事です。

でも、新型コロナウィルスと最前線で戦ってみえる人たちの思いを省みる心があれば、

それを踏みにじるような不用意な行動はできないですよね。

一緒に戦っている気持ちで、これからも節度ある行動を心掛けたいと思います。