足立 愛子
変わる日本語 増える日本語 消える日本語 徒然
2019年8月24日(土)

突然ですが、和製英語ってありますよね。

「ジーパン」はJeans(ジーンズ)とPants(パンツ)の組み合わせだったり、

「サラリーマン」とか「ガソリンスタンド」とか「ジェットコースター」とか。

英語圏の方にはハテナなものばかり。

 

日本でスマートは細い体型の事を言いますが、本当は賢いという形容詞。

スマートホンも「smart phone」=賢い電話ということ。

ヤングなピーポーはすでに略語の「スマホ」としか言わなくて、原形のスマートホンを忘れつつあるのではないのでしょうか。

事実昨年改訂された広辞苑第七版には「スマホ」が追加されました。

 

略語と言えば、住宅関係の言葉だと、「ガルバ」

ガルバリウム鋼鈑の略ですが、この鋼鈑が市場に出回り始めた当初は「ガルバニウム」とか「「ガルバニュウム」という方も多かった。

やっとガルバリウムが定着してきたところで「ガルバ」という略語が。

わかりやすくていいんですけどね。

先日「エモい」という言葉をインターネットで目にしました。

「Emotional(エモーショナル)」を語源としたもので感情的なものを指すようです。

ヘー知らなかった、そのうちこれも広辞苑に載るのか!?

 

またまたぶっ飛びますが、古文で習った枕草子。

春はあけぼの やうやう白くなりゆく・・・ ・・・雨など降るもをかし

この「をかし」って、清少納言の平安時代には「美しい」という意味だったのに

室町時代以降「滑稽な」という意味に転じて、現在の「おかしい」になった、と言われています

「やばい」が「危ない」という意味だったのが、ギャルたちがめったやたらと使ううちに「すごい」という意味を持ってきたのに似ています。

平安時代の清少納言をはじめとする、十二単の官女たちが「をかし」を連呼して笑い合っていたのかもしれません。

 

先日の社内にて

「にまいめ?」「二枚目はイケメンのことだよー」という会話。

そういえば二枚目ってあまり使わなくなりました。

世代によって理解できるひとできない人がでてくるんですね。

昭和世代、平成世代、そのうち令和世代が台頭するようになったときに美しい日本語であって欲しいと願います☆