足立 愛子
外壁改修工事、内装工事をしました
2019年5月9日(木)

長いゴールデンウィークが明け、どうお過ごしでしょうか?

休みボケなのか、私は1週間が長く感じています。

 

さて、先日のまぐさ交換工事のつづきをしたいと思います。

 

先日のブログでは、通気工法のはずが通気できる構造になっていなかったことをお話ししました。

簡単にもう一度先日のブログの工事の内容を説明します。

サッシの片隅のキノコから内部の漏水の疑いがありました。

このためサイディング材をめくって確認したところ、目地シーリングからの漏水が根本原因でした。

それに加え、外壁のサイディング材と、防水層の立ち上がりに通気のための隙間がなかったため、

シーリング材の切れた部分から浸入した水分が行き場を失い、

建物内部で滞ったことで、サッシ上のまぐさという木の部材の腐食が進行してしまっていました。

そこで、サッシを撤去し、まぐさを新しいものに交換、サッシを新設しました。

 

内部の漏水状況の確認と、まぐさ交換のために、サッシ周囲のサイディングを撤去したため、

サイディング材を新設します。

とその前に、通気層を設けてあげなくては、また何年後かに同じ現象が起きてしまいます。

そこで、防水紙を貼り込み、胴縁と言われる木の下地材を設置し、通気層を確保しました。

防水紙貼り作業 ↓

配管部からの雨水浸入が無いように防水テープを施工します。

胴縁施工 ↓

 

次にサイディングを貼っていきます。

下から順番に。

既存のサイディングと横目が揃うように貼っていきます。

 

最終的にシーリング工事、塗装工事を行い外壁改修は完了です。

 

一方室内側では、まぐさの交換によりクロスの損傷は避けられません。

まったく同じ柄のクロスはないため、損傷したクロスはごく一部ですが、

全体を貼り換えました。

既存クロスめくり ↓

下地処理 ↓

クロス貼り ↓

クロス屋さんの企業努力により、1日で作業終了です。

 

この工事、きっかけはサッシの隙間から出てきた、ほんの数ミリのキノコ。

ここから内部漏水の疑いがでて、サイディング1面の撤去、サッシの撤去、

まぐさの交換、サッシ新設、外壁下地及びサイディング貼り、内部クロス工事を行うまでに至りました。

これがもしお施主様の発見が遅かったら。

万が一、まぐさだけでなく柱まで傷んでいたら。

その場合は構造材である柱を交換しなくてはなりませんでした。

こちらのお宅の場合は通し柱だったので、1階部分の壁、柱の改修と、

バルコニー防水層のすべてのやり替えが必要となるところでした。

 

今回の工事は早めに対処ができて幸いでした。