よくある「社長いらっしゃいますか?」といった営業電話、相手は人間じゃないかも・・・
一見すると普通の営業電話ですが、近年は人間ではなくAI音声が応対しているケースが増えています。音声合成技術の進歩により、声の抑揚やスピードも自然になり、ちょっと聞いただけでは見分けがつきにくいのが現状です。
では、実際にどんな会話になるのか、体験談を見てみましょう。
体験談:違和感のある会話
ある日、営業電話がかかってきました。
相手:「社長いらっしゃいますか?」
こちら:「お約束ですか?」
相手:「弊社サービスのご案内で…」と説明を始める
こちら:「お約束ですか?」(再度確認)
相手:「ありがとうございます!」と言って突然電話を切る
この不自然な流れ、AI音声の可能性が非常に高いと考えられます。人間の営業担当であれば、「約束はしていない」などの説明をするのが自然ですが、AIは想定外の質問に対応できず、強制終了してしまうことがあります。
AI営業電話が増えている背景
AIを使った営業電話は、いわゆる「電話営業代行サービス」の一種です。これまで人間が担っていた初期接触(アポイント取りや簡単な案内)をAIに任せることで、コスト削減や人材不足解消を狙う企業が増えています。
また、AIは疲れを知りません。1日中同じトーンで話せるため、効率的に多数の電話をかけられるというメリットがあります。しかしその一方で、相手の反応を柔軟に読み取る力はまだ弱く、「会話がかみ合わない」「唐突に切れる」といった違和感を残しやすいのです。
AI営業電話の特徴
- 漠然とした入り口トーク:「社長いますか?」など、誰にでも当てはまる定型フレーズを使う。
- 質問に的確に答えられない:「お約束ですか?」と聞いてもスルーして案内を続ける。
- 唐突な終了:想定外の質問が来ると、プログラム通り「ありがとうございます!」で切断。
- 会話に温度がない:抑揚は自然でも、キャッチボールにならない。
これらは、AIが得意とする「一方的な案内」と、まだ苦手な「臨機応変な応答」の差がはっきり出ている例だと言えます。
見分けるための質問例
相手がAIか人間かを見極めたいときには、次のような質問が有効です。
- 「ご担当者様のお名前を教えていただけますか?」
- 「御社の所在地はどちらですか?」
- 「今日は何曜日ですか?」
普通の営業担当者ならすぐ答えられる質問ですが、AIは対応できずに会話が噛み合わなくなります。
すぐ切りたい時の断りフレーズ
相手がAIでも人間でも、角を立てずに断れるフレーズを用意しておくと安心です。
- 「営業のお電話はすべてお断りしております」
- 「社長は営業電話には出ませんので」
- 「ご案内は結構ですので失礼いたします」
こうしたフレーズを社内で統一しておけば、誰が対応しても同じ基準で断れるため、社員の負担も軽減されます。
ユーモアで返す方法(ネタとして)
もし「AIだ!」と確信したら、遊び心で返すのもストレス解消になります。
- 「社長はAIなので、人間の方に替わっていただけますか?」
- 「先ほどのご説明を五七五でお願いします」
- 「あなた、今どこからお電話してます?」
ただし、人間の担当者だった場合は失礼になるリスクがありますので、実際にやるのは控えたほうが無難です。社内で「もしものやりとり」として笑い話にする程度に留めておくのがおすすめです。
企業としての対応姿勢
AI営業電話は今後も増えることが予想されます。重要なのは「相手がAIか人間か」を見極めることよりも、自社として営業電話にどう対応するかのルールを決めることです。
例えば、
- すべての営業電話は断る
- 担当者を通さずに切る
- 必要な場合はメールでのみ受付する
といった基準を決めておけば、現場のスタッフも迷わず対応でき、業務の妨げになりません。
まとめ
AI営業電話は便利さと引き換えに、相手に違和感を与えることも多い仕組みです。受ける側としては、
- 無駄に時間を取られないように対応ルールを決める
- 相手がAIかどうかを冷静に見分ける
- 必要に応じてきっぱり断る
これだけで十分です。もし余裕があれば「AI営業電話にどう返す?」を社内で話題にするのも良いでしょう。ちょっとした笑いのタネになりながら、防御力も高められます。
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