足立 愛子
3月14日と言えば
2024年3月14日(木)

3月14日と言えば、「ホワイトデー!」ですかね。

なのですが、3月14に日はホームインスペクションの日なんだそうです。

 

NPO法人・日本ホームインスペクターズ協会によると、ホームインスペクションを行うのに

平均3時間14分かかることからこの日に制定されたそうです。

さて、ホームインスペクションとか、ホームインスペクターって何?ってことなんですが、

ホームインスペクションは住宅の建物診断のことです。

一戸建て住宅はもちろん、マンションなどの一戸も含まれます。

で、ホームインスペクションを行う資格を認定された人がホームインスペクターなのです。

私はこの試験を2015年に受けて合格できましたー

(登録はしていないのでホームインスペクターは名乗れませんが)

このホームインスペクションは住宅の譲渡前に売主や販売会社が行ったり、

購入前に購入者が行ったりします。

そうすることで住宅の劣化状況を認識できて、正しい価値がつけられるという訳です。

正しい価値をつけられるとどんなメリットがあるかというと、

たとえば購入者があらかじめ、お風呂に欠陥があると分かっていたら、

購入価格に加えてお風呂の改修費用を準備すればよいということがわかり、便利ですよね。

販売会社や売主も、多少の傷はあるものの、すべての設備が十分に機能するということを証明出来たら

引き渡し後の買主からのクレームに対抗することができます。

 

ただ、この診断を利害関係のある人が行うとどうなっちゃうでしょう?

そう、高く売りたい売主や、販売会社は建物の悪い部分を隠して価値を上げようとするかもしれませんし

安く買いたい買主は、あらぬ欠陥をあるように偽装したりするかもしれませんよね!?

そこであくまでも利害関係のない中立的立場の人がホームインスペクションを行って、

住宅の売買をより公明正大に行いましょう!ということなのです。

 

欧米に比べ中古住宅の売買が少ない日本。

少子高齢化で住宅ストック数が増え、空き家も増えています。

そのため、良い家をメンテナンスしながら長く使いましょうという政策が見られます。

ホームインスペクターはそうした動向から生まれた必要不可欠な資格と言えると思います。

 

中古住宅を売るとか買うとかという経験をされる方は少ないかもしれません。

でも、何が起こるかわかりません。

急な相続や、転勤でそうしたシチュエーションに出くわす可能性もゼロではありません。

その時のために、ホームインスペクションを心の片隅に止めておいていただければ・・