現場ブログ

三輪 雄彦
茅葺き かやぶき 屋根の塗装
2020年2月6日(木)

茅葺き屋根(かやぶき)

ススキやアシなどを折り重ねて葺きあげた日本で昔からある屋根です。

今や当時のまま存在する建物はほぼ無いかと思いますが、

上に波トタンを葺いたものは至るところで残っています。

我が関市でもたくさんあり、非常に風情と立派なたたずまいを感じます。

 

今回のご依頼は関市肥田瀬にあるお寺さんの建物

築100年以上になります。

そして今から22年前、自分の結婚式の直前に塗らせて頂いた屋根になります。

仕上げはチャンです。

チャン=コールタールですね

 

当時はチェーンと丸太を足場として利用して作業しましたが、

現在はそのような危険作業をさせることは会社として禁止しているため

しっかり足場を組んでの作業となりました。

 

結果、費用は上がりますが、安全第一のご時世ですので

 

立地が小高い山の上ということもあり、足場資材搬入にはレッカーを使用しました。

 

足場完了!!

洗浄作業では長年の汚れ、浮いた塗膜、錆を除去していきます

更に劣化したコールタールは非常に固く、除去するには電動工具が必要です

 

昔のコールタールは発がん物質が入っているとか、

臭いも強烈で自らオススメし使用することはありませんでした。

 

このあたりでは郡上以北の屋根はトタン屋根が多く、チャンが塗られていました。

昔のトタンは主にスズメッキがされたトタンでしたが、さび止めとして、コールタールが使われていました。

材料代が安価で、誰でも比較的容易に塗れて、長持ちすると言うことでしたが

色が黒しかないし、臭いがキツかったですね

 

郡上八幡の街並みをお城から見下ろすと、今でも黒い屋根があると思いますが、昨今はカラフルなガルバリウム鋼板が使われているので、あまり見かけなくなったと思います。

 

コールタールは温度によってかなり粘度が変化します。

暑いとやわかく、冬は硬くなります。

 

ただ久しぶりに使用した感触ですと、かなり塗りやすい粘度でした。

無希釈(シンナーや水で薄めない)が基本です。

 

黒光した立派な屋根になりました。