現場ブログ

屋根材のいろいろ

2018年8月25日(土)

今回は屋根材には多くの種類があるので、その紹介をしたいと思います。

屋根材1:瓦

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言わずと知れた、粘土の焼き物の屋根材です。 耐候性が高く、耐熱性、断熱性、遮音性にも優れた屋根材です。

但し、重量が重く、耐震性には配慮が必要です。

小屋組みに土をのせ、瓦を葺く湿式工法と、土を使わず桟木と呼ばれる木材にひっかけていいく乾式工法があります。

近年では建物の重量を軽くするためにも、乾式工法が主流となっています。 形状により以下の2つに分類されます。

①和瓦(釉薬瓦、いぶし瓦)

青色やからし色、小豆色のつるっとした屋根を見られたことはないでしょうか?

ガラス質の釉薬を表面にかけて焼いた瓦が釉薬瓦です。

対して、釉薬を使用せず粘土を焼いた後にいぶす方法で作られた瓦がいぶし瓦です。

②洋瓦

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1枚の瓦が平たい形をした平板瓦(F瓦とも)や、瓦を葺いた断面形状がSの字が連なったように見えるS瓦があります。

色合いも様々で、多色を混ぜ葺きしてバリエーションが楽しめるものもあります。

 

屋根材2:スレート系

セメントに繊維材料を混ぜて成形した厚さ約4.5㎜程度の薄い板の屋根材の薄型スレート瓦、厚さ200㎜以上の厚形スレート瓦があります。

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厳密に言うとスレート屋根もセメント系の屋根となりますが、スレートのシェアが多いので別で記します。

薄型スレート瓦はデザイン的にも屋根が薄くすっきりした印象になり、かつ機能的にも粘土瓦に比べ軽いため耐震性にも優れています。

法規制が決定されるまで((株)クボタではH13.12まで、松下電工ではH15.6まで)、健康被害をもたらすアスベストを混ぜて製造されていたため、葺き替えによるメンテナンスを行う場合にはこの製造年に注意する必要があります。

スレート屋根を撤去せず、塗替えやカバー工法で別の屋根材をかぶせてしまう方法を検討してもよいでしょう。

 

一般的に薄型スレート瓦と言われることは少なく、以下の2つの呼び名で呼ばれることが多いです。

この2つなら耳にしたことがある方も多いのではないのでしょうか。

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①コロニアル (株)クボタでカラーベスト商品として「コロニアル」を販売し大ヒットしたため、スレート屋根よりもコロニアルという名前が先行してしまいました。

②カラーベスト 「Colored Asbestos Cement Board」からカラーベストと言われるようになりました。

(株)クボタの中での種類名称としてカラーベストと言っていたようです。

カラーベストもコロニアルと同様の理由で、多く売り上げたためにカラーベストという名前が先行し、スレートという表現が薄れてしまっています。

 

屋根材3:金属系

金属板を加工した屋根材です。

加工しやすい性質から、ドーム型、アーチ型などの複雑な屋根を葺くのに適しています。

軽量で耐震性には優れていますが、室内で雨音が聞こえたり、断熱性も劣ります。

一口に金属と言ってもいろいろあります。

①ガルバリウム

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最近ではガルバリウムの需要がかなり増えてきました。

需要の拡大によりコストも下がり、かつ通常の鉄板に比べ格段に錆びにくくカラーも豊富なので、新築、リフォームとも需要があります。

②亜鉛メッキ鋼鈑

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いわゆるトタンもこの仲間です。

先に紹介したガルバリウムが登場する前までは、安価で加工しやすいため金属屋根の主流でした。 錆の発生を防ぐために塗装のメンテナンスをまめに行う必要があります。

③ステンレス

キッチンのシンクなどで目にするステンレスですが、屋根材のステンレスの多くは「カラーステンレス」と呼ばれ着色が施されたものです。

この表面塗装が色あせるものの、ステンレスそのものは腐食することがほとんどなく耐久性は50年とも言われています。

④銅

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和風住宅の庇や、一文字屋根の軒先、神社仏閣の屋根などに使用されています。

10円玉色の銅が経年とともに緑青(ろくしょう)がでてくると、趣もさることながら安定した耐候性を維持します。

しかしながら、酸性雨の影響などで銅板に穴が空いてしまうこともあるので注意してください。

 

屋根材4:セメント系

以下の2種類がありますが、パッと見は区別がつきにくい2種類です。

木口(こぐち)が平滑なのがセメント瓦、木口(こぐち)が凸凹しているのが乾式コンクリート瓦です。

①セメント瓦

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セメントと砂を原料とした瓦で、和瓦のような厚みで重厚感がありますが、重量がある上、塗装のメンテナンスが必要な材料です。

②乾式コンクリート瓦(モニエル瓦)

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主な主成分はセメントですが、大きな特徴はその表面処理で、着色スラリーと言われるセメント系着色剤が施されています。

塗装のメンテナンスを行うときにはスラリー層を出来るだけ除去し、適切な塗装をしないと塗膜のめくれや融解などがおきてしまうため、メンテナンス手間がかかります。

 

屋根材質によって、屋根瓦の分類がなされることをご理解いただけたでしょうか。

以上の屋根材の他にもアスファルトを主剤としたアスファルトシングルなどもありますがごくごく少数派ですのでこれくらいにいたしましょう。