代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

三輪 雄彦
高速道路が育む経済と、鉄道がないからこそ残った独自性
2025年9月2日(火)

着々と環状線の全線開通に向けて進んでますね!

 

関市は「鉄道の利便性が高くない=不便な街」なのか?

いやむしろ、高速道路網を味方につけた“機動力の街”。

そしてもう一つ、鉄道が直結しなかったからこそ守られてきた“独自性のある文化が根付く街”です。

地元に住みながら、経営者としての実感と、暮らしの肌感覚でまとめます。

 

 

高速道路がつなぐ“経済のハブ”

関市には長良川鉄道はあるものの、名古屋直通の鉄道はありません。

その弱点を大きく補っているのが高速道路網です。

 

東海北陸道 … 北陸方面への物流・観光の大動脈(関IC、美濃IC)

東海環状道 … 東名・新東名・名神に直結。東西南北に自在アクセス
(美濃加茂IC、富加関IC、関広見IC、岐阜三輪IC)

環状線の完成で関市からで主要高速へ移動が速やかに可能となりました。

この組み合わせで、製造業を中心に企業活動が効率化。

名古屋・北陸・関西への商取引もスムーズです。

観光では郡上・飛騨高山・白川郷の玄関口としての役割も大きい。

現場で感じるのは、移動の読みが立つ=段取りが利くということ。

段取りが利けば、納期も品質も守れる。

高速道路は、関市の経済にとって「血管」のような存在だと、僕は思っています。

 


鉄道がなかったからこそ残った“関らしさ”

名古屋へは高速バスの場合、関バスターミナルから1時間少々

名鉄新鵜沼駅からだと車で25分+電車で45分、待ち合わせると1時間半

長良川鉄道は都市部への移動にはかなり不便で

会社の近くの関口~美濃太田駅~JR鵜沼、名鉄新鵜沼~名古屋で2時間

昔、関まで鉄道を延伸する構想があったとも聞いたことがあります。

どんな理由で実現しなかったのかはわかりませんが

もし実現していれば、名古屋まで30〜40分圏という利便性もあり得たでしょう。

 

 

でも――鉄道で都市と直結すれば、便利さの裏側で衛星都市化が進み、

都市文化に巻き込まれやすくなる面も否めません。

直結しなかったからこそ、関市には次のような“地力”が濃く残ったと感じます。

 

悪く言えば閉鎖的、良く言えば独自性

これは決して“古いままでいい”という話ではなく、核となる文化を残しつつ、外の良さを選び取るということ。

関市の強みは、このバランス感覚だと思います。

 

経営者目線のまとめ

機動力(高速道路)で経済の血流を良くする

独自性(文化)で価格競争に流されない“理由”を持つ

関らしさ×アクセスを打ち出せば、観光も採用も強くなる

関市は「高速道路が生む足の速さ」と「鉄道がなかったから残った地力」という、

相反するようで相補的な二つの資産を持つ街です。

どちらかの優劣ではなく、両輪として磨く。僕らも仕事で同じ。

変化する力と独自性を磨くこのとの両輪で、お客様の建物を守り、地域の未来を支えたい。

 

おわりに

高速道路を存分に活かしながら、関らしい文化に誇りを持って発信していく。

これが地域に住むことの魅力を存分に高める第一歩だと思います。

 

なんだかんだと書きましたが中途半端な田舎、関市は最高に良い街です!