代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

三輪 雄彦
大阪万博 でのトラブルは実は典型的な国際建設トラブル!
2025年7月5日(土)

建設前から建設中からずっと問題続きの大阪万博

それでも始まってからはお客さんの入りも絶好調らしく

満足にパビリオンも回れない状況が続いているらしいですね。

7月1日(開幕80日目) で1000万人を超えたとのこと。

 

そんな中で建設業者の我々として本当に心が痛い、強い憤りを感じるトラブルが報道されています。

建設費用の未払い問題です。

是非動画をご覧いただきたいです。

多くの海外パビリオンはゼネコン(動画中はフランスの会社)に発注しているわけですが、

その実働の下請けは日本の中小零細建設業の2次3次4次、末端は一人親方まで。

 

今回工事を請けた業者はそこそこまとまった工事、

そこまで請負金額も悪くなかった、万博の工事をしたと言うある意味の話題性や

興味もあったろう思いますが、

ただ結果的に海外元請の信用度を見抜けず契約してしまい、

「未払い」や「倒産」のリスクまで負うことなった。

 

ただこれは世界では何度も繰り返されている“お決まりのパターン”なんだそうです。

 

工事中の変更も超絶工期がない、カオス状態の突貫工事現場の中で、

契約も後回しになってしまったんでしょう。

 

そんな事は日本でもよくある話ですが、日本の場合は後に支払われないなんて事はほぼない。

 

結果的に元請けは最初からそのつもりだったんだろう、

うまいことやられてしまったと言うことになりますね。

 

騙される奴が悪いのが世界の常識!

世界とはそんなものなんだと言うことを思い知らされました。

 

以前海外で工場を建てた友人が、

元請けに支払った工事費用を2次下請けに持ち逃げされる経験をしたと聞いたことを思い出しましたが、

「人を欺かない騙さない」そんな当たり前が日本だけのものだってこと、

改めて日本人の民度の高さを感じます。

 

三輪塗装の元請けさんはもちろん誠実な会社様ばかりですが安心して工事を請負うことができるのも日本ならではなのかもしれない。

三輪塗装も改めて元請けとして責任を持たなければならないと強く思いました。