足立 愛子
降水量の話
2019年6月18日(火)

紫陽花が映える季節です。

紫陽花の色がピンクだとアルカリ性、青系だと酸性なのは有名な話。

化学的に言うとアントシアニンとアルミニウムイオンが結合しピンク色になる。

アルミニウムは酸性の土壌に溶けやすく、アルカリ性の土壌では溶けにくい。

つまり土壌の性質が紫陽花の色を左右するということなんですね。

土壌の性質はともあれ、アルミニウムが溶けるためには雨が降ることが前提なわけで・・・

ということで、今回は降水量の話。

岐阜県の年間降雨量は気象庁のデータによると1981年~2010年の平均で1827.5㎜。

では、一番降水量の多い月は何月だと思いますか?

6月のようの気がしますよね。(私だけの思い込み!?)

実は一番多いのは7月261.6㎜、次いで6月245.3㎜、9月237.3㎜、その次が5月204.7㎜、・・・です。

逆に雨が少ないのは12月58.0㎜、1月67.0㎜、2月82.4㎜です。

 

塗装工事は雨の降る日はお休みしますから、雨が天敵です。

よく梅雨の時期は雨が降るから塗装工事は春や秋がいいとおっしゃる方が見えますが、

降水量でみると梅雨時の6・7月はもちろん9月も雨が多くて不向きな時期に思えます。

しかし、あくまでも降水量なので、雨の降る時間、降らない時間で考えるとどうでしょう。

先日お話しした日照時間と大きくかかわってきますね。

降水量の多い7月と降水量の少ない12月で比較すると、降水量では4倍以上の差があるにも関わらず、日照時間は7月も12月も大差ありません。

梅雨の時期はしとしとと少ない雨が長時間続き、降らないまでも雲が出ているし、

残暑の厳しい秋はザーザーと多くの雨がさっと降って、カラッと晴れるのかで印象が違うのでしょうね。

 

私たちの塗装の仕事で言うと、雨が降る時間帯も重要です。

夜暗くなってから雨が降っても大きな問題にはなりませんが、昼間に降られると作業に影響が出ます。

「同じ雨降りなら、深夜に降ってくれればいいのに。」が本音です。

 

ちなみに9月が意外にも降水量が多いお話をしましたが9月の降水量は台風の影響も大いにあります。

9月は台風の時期ですから、そのせいで降水量が多いと言えます。

この台風は雨だけでなく、風が強いのでより注意が必要です。

 

今回は降水量のお話をしましたが、結局のところ降水量に左右されることなく塗装工事は行えるということです。

むしろ、ご家族の休暇、法事、進学、誕生などのイベントごとの予定を考慮した塗装時期のご検討をお薦めします。