平田 京子
ローカルビジネスこそ「メディア化」で選ばれる時代へ ~企業が発信者になる新しいマーケティング戦略~
2025年5月20日(火)


出典:www.amazon.co.jp

「広告に頼らない」。そんなマーケティングが、ローカルビジネスでも主流になりつつあります。
本記事では、小林弘人氏の著書『メディア化する企業はなぜ強いのか?』をヒントに、地域密着企業が“選ばれる存在”になるための情報発信戦略を具体的に解説します。

目次

企業が“メディア”になるとは?

この書籍の中核にあるのは、次のような考えです。

企業が「広告主」ではなく、「価値ある情報の発信者=メディア」になること。

特に「フリー(無料)」「シェア(共有)」「ソーシャル(対話)」という3つのキーワードを軸に、企業が自ら発信力を持つことの重要性が説かれています。

従来型マーケティングとの違い

旧来のマーケティング メディア化戦略
広告で認知を獲得 自社コンテンツで信用を獲得
売り込み中心 共感・信頼の構築
一方通行の発信 SNSでの対話・参加
外部メディア頼み 自社が発信主体に

ローカルビジネスに「メディア化」が向いている理由

地域に根ざしたビジネスほど、「顔が見える」「信頼される」「紹介される」ことが強みになります。
だからこそ、以下のような発信は大きな効果を生みます。

  • 地元での施工実績や事例紹介
  • お客様とのストーリーの共有
  • 職人や社員の日常を見せる発信
  • 地元イベントとの連携や協力

三輪塗装のような地域密着型企業での実践例

1. 情報発信を強化する

  • 施工事例を地域名付きで紹介(SEOにも有効)
  • 「外壁の色選びのコツ」など役立つ記事の連載

2. 無料コンテンツを活用する

  • 「無料外壁チェックリスト」PDFを配布
  • 「塗装の基礎講座」YouTube動画を配信

3. 社員やお客様の“顔”を見せる

  • Instagramで職人や現場風景を発信
  • お客様との写真付きストーリーを紹介

4. 地域とのつながりを見せる

  • 施工エリア(関市・美濃市・美濃加茂市など)を明記
  • 地元イベントへの参加や協賛を投稿

5. 双方向のSNS運用

  • Googleクチコミ・YouTubeコメントへの返信
  • Instagramストーリーズでアンケート・質問企画

今すぐ始められる3つのアクション

  1. 月1回の「施工事例ストーリー投稿」
  2. YouTube Shortsで職人の1日を紹介
  3. お客様の声をもとにしたInstagram投稿

まとめ|“発信する企業”が信頼される

情報発信は、ただの集客手段ではありません。
「この会社なら安心」と思ってもらうための信頼構築ツールです。

三輪塗装のような地域密着企業こそ、情報を通じて信頼を得る「メディア化」戦略で、より多くのご縁を育てていけるはずです。