足立 愛子
フランク・ロイド・ライト展
2023年11月17日(金)

現在豊田市美術館で「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」の展覧会が開催されています。

いつもチェックしているわけではないのに、数年ぶりに検索をした豊田市美術館で建築界の巨匠フランク・ロイド・ライトの展示とは!

神のお導きを感じて、さっそく行ってきました。

腹ごしらえを済ませて、午後の豊田市美術館へ、いざ!

 

平日にもかかわらず、多くの来館者の方が見えました。

ライトの事ならなんでも興味津々、特に完成に至る過程の図面の展示では長いこと離れられず、気づけば後ろに長蛇の列が!

渋滞の原因は私です、ハイ、すみません。

CADのない時代に描かれた図面の美しさ、精細さに感動しました。

図面の脇に描かれたメモのような鉛筆のデッサンさえも素晴らしかったです。

他にも模型や、写真、動画、家具や窓などもに展示されていて、いちいち足止めです。

展示品の一部は写真撮影OKでした

 

ライトといえば落水荘(カウフマン邸)やロビー邸、現ヨドコウ迎賓館(山邑邸)などの住宅から、

帝国ホテル、グッゲンハイム美術館などの大建築まで数々の名建築で有名ですが、

タリアセン・フェローシップという建築学生の教育にも力を注いでいたことや、

一方で現場制作に頼っていた住宅建築を安く提供できるよう工業化する、今でいうプレハブ住宅も手掛けていたことをはじめてしりました。

その原寸大のレプリカ展示もしてあり、触れて体感することができます。

 

ライトは日本画を買い集め、アメリカで展覧会を開催、販売するブローカーでもあったそうです。

ライトも他の芸術家のように、日本画、日本文化に影響された一人だったようです

ライトの代表的作風プレーリースタイルは、平等院鳳凰堂が基になったという仮説もアリかもしれませんね。

 

さて、帝国ホテルのレンガデザインに細部までこだわったという逸話から、勝手に彼をデザイナーに近い存在かと思っていた私。

ホテルの立地(海を埋め立てたという土地)をふまえ、構造的に工夫を凝らしていたことも知りました。

帝国ホテルオープンの1923年9月1日、関東大震災が発生し、多くの建物は崩壊し、あちこちで火災が発生。

延焼で町は無残な状態でしたが、帝国ホテルは大きな被害もなく残りました。

これもライトの構造設計のおかげかもしれません。

 

このブログを書く中で、帝国ホテルのホームページを見ました。

帝国ホテルでもロイド館100年を記念した展示が行われているそうです。

12月10日まで、ちょっと無理か。

フランクロイドライトスイート、1泊朝食付4名様まで140万円!!!

ぜったい無理でした。