「楽しくなさそうな顔」の裏側にあるもの
2025年6月18日(水)

2025年6月18日(水)
先日、子どもが地域のボランティア活動に参加しました。
「やってみたい」と言っていたので、少し楽しみにしているのかなと思って送り出したのですが、帰ってきたときの顔は、なんとも微妙な表情。正直、あまり楽しそうではありませんでした。
「どうだった?」と聞いても、「うーん、まあ…」と歯切れの悪い返事。
どうやら、思っていたより大変だったようです。
話を聞くと、慣れない場所で、知らない人たちと一緒に作業をしたこと。
炎天下の中での活動が思った以上にきつかったこと。
与えられた仕事が、想像していたような「わかりやすく誰かに感謝されるようなもの」ではなく、地道で目立たない裏方の作業だったこと。
そんな経験が、子どもの中で「楽しい」と感じる余裕を少し奪ってしまったのかもしれません。
でも私は、それを「失敗だった」とは思いませんでした。
むしろ、「よく頑張ったね」と伝えたくなりました。
というのも、こういった経験こそが、子どもにとっては大きな学びにつながると思うからです。
たとえば、初めて会う人と協力して作業を進めること。
決められた時間の中で、与えられた役割をきちんと果たすこと。
自分が何を得意としていて、何が苦手か、体を動かしながら実感すること。
こうしたことって、学校の勉強だけではなかなか身につかないものですよね。
社会に出た時、きっと役に立つ力になると思います。
また、こういう機会を通して、「自分にはこういう仕事が向いているのかもしれない」「こういう場面では緊張するな」「人と話すのは好きだけど、長時間同じ作業を続けるのはちょっとつらいな」・・・
そんな「自分自身のこと」にも、少しずつ気づけていくのではないでしょうか。
「これは自分に向いていないな」と感じることも、決してマイナスではありません。
むしろ、自分の向き・不向きを知ることは、将来、どんなふうに働きたいかを考える上でも、とても大切なことだと思います。
子どもはまだそのことに気づいていないかもしれないけれど、こうした経験のひとつひとつが、目に見えない大切な力として、ちゃんと蓄えられていく。
親としては、そう信じて見守っていきたいなと、改めて思いました。
どんな経験も、捉え方次第で宝物になるんだな~って、いつか気づいてくれたらいいです。
今度はもっと関わる人が少なくて、作業内容も違うボランティアに参加してみようかな、と思っています。
時に厳しいことも言いますが、母は君をいつも応援しているよ!!頑張れー!!