犬山へ行きたいの巻

2018年11月3日(土)

まだ学生のころは犬山で暮らし、明治村で働くことが夢でございました。

夢はかなうことなく、明治村も働くよりたまに見る方が良い場所であることに気付いてからは、たまに訪れては雰囲気を楽しんでいるのでございます。

暑さが和らぎ、穏やかな天気が続き、空が高くなる秋が訪れると、なぜか犬山へ向かいたい虫が心の中でうごめきだすのでございます。

 

「秋と言えば明治村、秋と言えば犬山」というわけで2週立て続けに犬山へ行ってまいりました。

第1週は犬山城周辺へ行ってきました。

国宝犬山城と周辺の城下町の散策は定番ですよね。

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少し足を伸ばして犬山ホテルの敷地内に有楽苑という庭園があるのはご存知でしょうか?

私はここが大好きな場所なのです。

お茶をやるような高尚な人間ではないのですが、この静かな庭園と茶室が落ち着いて何時間でも過ごせる空間です。

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縁側に座ってマッタリ~

庭園を歩いてユッタリ~

茶室を覗いてホッコリ~

茶室は3室あるのですが、特筆すべきは国宝茶室「如庵」

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信長の実の弟である織田有楽斎が建てた茶室を移築したものです。

わびさびの骨頂といった感じの建物。

中には入れないので、小さな窓から暗い室内を覗く。

他の人が見たらまるでコソドロのような滑稽な姿なんでしょうが、そうするしかないので覗くんです。

VRとかあったらいいのにねぇ。

 

第2週は明治村へ。

定番の帝国ホテル(朝ドラまんぷくではよく登場します)、聖ザビエル天主堂、SL、京都市電を愉しむのは言うまでもなく。

西園寺公望別邸「坐漁荘」、幸田露伴の「蝸牛庵」の2つは日本的建物で素敵です。

明治・大正という時代は欧米列国の様式を取り入れて日本の伝統的様式と融合していく発展途上の時なので、

和風の建物に洋風の建物が増築されていたり、洋風建物をいかに和風住宅の大工の手で作り上げるかといった苦心の様子がうかがえてまた面白いのです。

西郷従道(大河の西郷どんでは重要な役どころ)邸や、芝川又右衛門邸はその代表なのではないでしょうか。

そしてもう一つ最後に紹介したいのが高田小熊写真館

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急こう配の屋根には、大きく天窓が取られ、写真撮影の際の明り取りとして使われていたようです。

今から100年以上も前、当時の技術でこれだけの天窓を雨漏りしないように作るのは至難の業だったのではないかと想像します。

しかもこの建物が建っていたのは豪雪地の新潟県。

急こう配で金属製の屋根とはいえ、冬場の積雪時には天窓は機能したのでしょうか?ナゾです。

明治村内では、いくつかの建物が修復作業をしていました。

建物メンテナンスを終えた建物、来年にはまたみられるかなぁ。