足立 愛子
新潟県糸魚川市へ
2025年7月24日(木)

7月21日、祝日を使って、新潟県糸魚川市まで日帰りでドライブしてきました
今回の目的はシンプル「新潟の地酒を買いに行こう!」という、思いつきのような旅です
でも、せっかくなのでちょっと寄り道しつつ

富山から高速を使わず下道・国道8号線をのんびりと
まず立ち寄ったのは、前から気になっていた「親不知子不知(おやしらずこしらず)海岸」
名前からしてインパクトある場所ですが、実際に行ってみると本当にすごかった
断崖絶壁と透き通る海、青い空

ここは、その昔“北陸道最大の難所”だったそうで、名前の由来も「親が子をかえりみる余裕もなく通らなければならなかった」ほどの険しい道だったとか
今は整備されて一応安全ですが、昔の人はこんな場所を歩いてたのかと思うと、ちょっと背筋が伸びる感じがします。

そのあとは、糸魚川市内にある「谷村美術館」へ
そんなに大きな美術館ではないのですが、建物が他にはないイデタチです

それもそのはず、昭和を代表する建築家村野藤吾の作品です
砂漠の家をイメージして設計した建物で、平面的にも立面的にもアール(曲面)を強調したデザインです
設計図のコピーも見ることができたので、拝見させてもらうと、それぞれのアールに中心点と半径の指示がしてありかなり難解で複雑な図面でした
建物内は仏像を展示しており、異空間に吸い込まれたみたいでした
展示される仏像をより効果的に見せるために、明り取りの窓の位置が考えられており
美術館側もその設計意図を組んで、採光による演出効果のある午後の数時間の間は照明を消して窓からの明かりだけで展示しています(さすが!)
また、順路看板が最初の2枚だけで、あとは順路看板が無くとも自然に展示を順序良く見学できる平面計画で、異世界観が増してました

美術館を楽しんだあとは、いよいよメインイベント!
地酒を買いに市内の酒屋さんへ
地元でしか売ってないようなお酒がたくさん並んでいて、選ぶのにかなり悩みました
おかみさんが気さくで、それぞれの日本酒の特徴を教えてくれたので、2本を購入し、もともと持っていたお酒と飲み比べることにしました

写真左から
“雪男”(ゆきおとこ):魚沼産の食中酒、新潟県内でしか購入できないそうです
酸味があってさわやかな口当たり、辛さも甘みもありバランスが最高なお酒でした
食中酒だけあって、どんな食事にもあうお酒です

“市井”(しせい):その酒屋さんオリジナルのお酒
飲んでみたら、きりりと辛口、最初から最後まで辛さにブレがないかっこいいお酒でした

“初霜”(はつしも):岐阜のお酒、もともとあったので飲み比べ
辛さと甘さと苦みとが入れ替わり立ち代わり、忙しいお酒

“水のささやき”:富山のお酒「黒部峡」のシリーズ品
サラサラとして飲みやすいお酒、飲みすぎてしまいそう・・・

短時間の糸魚川市の滞在でしたが、おいしい日本酒で〆て充実でした