現場ブログ

塗装できないスレート瓦
2021年10月22日(金)

塗装できないスレート瓦

塗装できないスレート瓦って?     前回のスレート瓦のブログで薄型スレート瓦の塗装についてお話しました。   今回は塗装できない薄型スレート瓦について書かせていただきます。     まずスレート瓦って何?   薄型スレート瓦とはカラーベスト、コロニアルと呼ばれ、戸建て住宅の屋根材でシェアは26%と言われています。   薄型スレート瓦の主成分はセメントで約85%を占めています。このため吸水性が高く、塗膜による防水が必要になります。   塗膜が薄くなると吸水するようになり吸水と乾燥を繰り返し割れてしまいます。   メリットは重量が軽く耐震性に優れていること、また工期が短く安価であることが挙げられます。   デメリットはコケや藻が発生しやすく、割れやすいことが挙げられます。   メンテナンスは新築から10年程度で塗装を行う必要があり、20年~25年のものでは、葺き替えやカバー工法によるメンテナンスが必要になります。   以上が薄型スレート瓦の説明になります。     今回は塗装できない薄型スレート瓦です。   塗装できない薄型スレート瓦とは?   上記でお話させていただいた20~25年経過しているものは状況次第で塗装ができません。   もう一つが・・・・   2004年にアスベスト(石綿)の使用が法律で禁止になりました。   その為、屋根材の成分を変えざるを得ず脆弱なスレート瓦となった期間があります。   商品名で言うとニチハ製のパミール、セキスイのかわらUなどの商品は塗装が行えません。   三輪塗装でも何件かニチハのパミール、セキスイかわらUの施工をさせていただいております。       ニチハパミール ニチハのパミールは1996年~2008年に販売されていました。上記のアスベストが法律で禁止になった時期と重なります。   パミールは「層間剝離」や「ひび割れ」といった不具合を起こします。       セキスイかわらU セキスイかわらUは本物の瓦屋根のような形状で屋根カバー工法などにも対応できるため、全国で50万棟以上に使用された実績があります。   アスベストの健康被害の問題を受け1990年8月にノンアスベストの製品として再販売されます。   ノンアスベストのかわらUはアスベストのような力強い粘着性がありませんでした。   この屋根の上を歩行すると簡単に瓦が割れるほど脆い状態になってしまいます。   以上が塗装できない薄型スレート瓦の説明になります。     メンテナンスはどうしたらいいの?   メンテナンスは葺き替えやガルバリウム鋼板によるカバー工法によるメンテナンスができます。   最近、現場調査したお家は最初はカラーベストからセキスイかわらUにカバー工法され10年前に金属屋根にカバー工事されていました。       三輪塗装ではガルバリウム鋼板によるカバー工法をお勧めさせていただいております。   今年も何件か施工をさせていただいております。   随時ブログにて載せていきます。     棟の解体と洗浄後 ゴムアスルーフィング施工   ガルバリウム鋼板施工   完成   今回のブログでは塗装できないスレート瓦について書かせていただきました。   我が家の屋根はどうなんだろう?   という方も   現場調査、劣化診断、見積まで無料です。   ぜひ一度   三輪塗装までお問合せ下さい!