代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

三輪 雄彦
「今が一番安い」時代へ。白川村の庁舎建設から考える、これからの住宅リフォーム
2026年7月17日(金)

昨日の朝刊、岐阜新聞で白川村の新庁舎建設の記事を読みました。

当初約20億円を予定していた建設費が、資材価格や人件費の高騰などにより約30億円まで膨らみ、

設計の見直しや完成時期の延期を検討しているという内容でした。

一見すると公共工事の話ですが、実はこの出来事は、

私たちが日々行っている住宅の塗り替えやリフォームにも深く関係しています。

「待てば安くなる」は、もう通用しないかもしれません

以前は、「今は高いから、もう少し待ってみよう。」

そんな考え方もありました。

しかし現在は状況が変わっています。

建築資材だけではなく、

が上昇しています。

さらに一番深刻なのが、建設業の人手不足です。

職人はすぐには育ちません。若い人も減り、建物を修理・建築できる会社そのものが少なくなっています。

白川村も、設計を見直して完成を遅らせていますが、その間にも物価は上昇し続けています。

つまり、「待てば安くなる」とは限らず、結果としてさらに高くなる可能性もあるということです。

私は今後、「来年より今年。今年より今。」

これが建設業の現実になっていくと考えています。

安さだけで会社を選ぶ時代ではなくなる

もう一つ、大きな変化があります。

それは建設会社の倒産リスクです。

2025年の建設業の倒産件数は過去最高です!

少しでも安い会社へ依頼した結果、

そんなことも、以前より珍しい話ではなくなりました。

住宅は10年、20年と付き合っていく大切な財産です。

だからこそ、「いくら安いか」よりも、「最後まで責任を持てる会社かどうか」

を考えることが大切な時代になっています。

これからは地域の有力業者に仕事が集まる

私は今後、建設業はさらに二極化すると考えています。

適正な価格で受注し、

利益をしっかり確保して、

社員を教育し、

職人を育て、

社員に給与をしっかり払い、

投資を続け、

地域で信用を積み重ねている会社。

そうした会社には、職人も集まり、お客様も集まります。

一方で、安さだけを武器にしてきた会社は、

物価高や人手不足に対応できず、経営が厳しくなっていくでしょう。

そして職人も、「どの会社と組めば安定して仕事があるか」をよく見ています。

年間を通して仕事があり、支払いが確実で、無理な値引きをしない会社に、自然と人が集まるようになります。

その結果、

工事は地域の有力業者へ集約されていく。

私は、その流れはこれからさらに加速すると考えています。

最後に

住宅リフォームは、人生で何度も行うものではありません。

だからこそ、「一番安い会社」を探すのではなく、

「10年後、20年後も地域で責任を持ってくれる会社」

を選ぶことが、結果的には最も安心で、最も価値のある選択になるのではないでしょうか。

白川村の庁舎建設の記事は、単なる公共工事の話ではありません。

これからの建設業、そして住宅リフォームの未来を考える上で、多くの示唆を与えてくれる出来事だったと感じています。