外壁のカビが本当に増えたと思います
2026年7月7日(火)
2026年7月7日(火)

以前に比べ外壁のカビが増えたと感じます
ここ数年特に感じるのが「外壁のカビや藻が本当に増えた」ということです。
もちろん昔からカビはありました。
しかし、以前と比べると発生する住宅が明らかに増え、
しかも新築から数年で目立つケースも珍しくありません。
なぜなのでしょうか。

一番の原因は、日本の気候の変化ではないでしょうか?
亜熱帯化してきていることだと思っています。
近年は、
・夏の暑さが異常に長い
・ゲリラ豪雨も頻繁で湿度が高い期間が続く
・秋になっても蒸し暑い日が多い
このような環境になりました。
カビは「高温・多湿」を好みます。
つまり、以前よりもカビが繁殖しやすい環境が長期間続くようになったということです。
建物のデザインも影響しています。
もう一つ大きな理由があります。
最近の住宅は、軒の出が短い家がとても増えました。
デザイン性を重視したシンプルな外観や、
限られた敷地を有効活用するため、軒を短くする住宅が増えています。
しかし、外壁にとっては決して良いことではありません。
軒が短いと、
・雨が外壁に直接当たりやすい
・外壁が濡れている時間が長くなる
・当然建物は劣化しやすくなり
その結果、カビや藻が発生しやすくなります。

昔の住宅は軒が深く、雨から外壁を守るという考え方が強くありました。
特にお寺さんなどは、3M以上あったりします。
今は気候が変わり、さらに建物の形状も変わったことで、
カビが発生しやすい条件が重なっているのです。
新築外壁にも限界があります
「新築なのにカビが生えるなんておかしい。」
そう思われる方も多いでしょう。
しかし、新築住宅に多く使われる窯業系サイディングには、
もともと様々な表面処理が施されています。
代表的なのが、
光触媒
親水性コーティング
無機系・ガラス系コーティング
などです。
どれも優れた技術ですが、万能ではありません。
例えば光触媒は紫外線によって汚れを分解する仕組みです。
そのため、日当たりの悪い北側では十分な効果を発揮できない場合があります。
また、親水性コーティングは雨で汚れを流しやすくする技術ですが、
カビそのものを完全に防ぐものではありません。
つまり、新築時の性能だけで長期間カビを防ぎ続けることは難しいのです。

防カビ塗料にも大きな違いがあります
塗り替えの際には、防カビ剤を塗料へ添加する方法があります。
しかし、「防カビ塗料」と一言で言っても、その性能はさまざまです。
日本の建物に発生するカビは数10~50種類ほどあると言われています。
一方で、一般的な防カビ剤は、
その一部の菌種に対して効果があるだけのものが多く、
時間の経過とともに別の種類のカビが発生したり、
雨によって有効成分が少しずつ流れ出たりすることで、
再発するケースも少なくありません。
つまり、「防カビ」と書かれているだけで、
すべて同じ性能ではないということです。

三輪塗装では、できるだけ幅広い種類のカビに対する試験データを持つ
防カビ剤を採用しています。
今のところ1000種類以上の菌に有効な防カビ性能を有し、
且つ雨で溶出しないタイプのものを使っています。
もちろん、「絶対に一生カビが生えない塗料」はありません。
しかし、少しでも長く美しい状態を維持できるよう、
材料選びにもこだわっています。

カビが生えたら、すぐ塗装ではありません
外壁のカビは見た目が悪くなるため、気になる方も多いでしょう。
しかし、新築から3~5年程度で北側だけにカビが発生した場合、
慌てて塗装工事をする必要はありません。
多くの場合は、北側の外壁だけを洗浄することで十分きれいになります。
そして築10年を超えた頃には、
一度専門業者による点検・診断を受けることをおすすめします。
外壁は見た目だけでは判断できません。
シーリングの劣化、細かなひび割れ、防水性能の低下など、
建物を守るために確認すべきポイントが増えてくる時期だからです。
一般的には、遅くとも築15年以内には塗装工事を検討されるケースが多いでしょう。
もちろん、建物の立地や日当たり、外壁材によって適切な時期は異なります。
だからこそ、年数だけで判断するのではなく、建物の状態を正しく診断し、
本当に必要なタイミングでメンテナンスを行うことが大切です。

建物は、ご家族の暮らしを守る大切な資産です。
「まだ塗らなくてもいいものは、塗らなくていい。」
「必要な時期になったら、しっかり点検して最適な方法をご提案する。」
それが、私たち三輪塗装の考える、
本当にお客様のためになるメンテナンスだと思っています。







