平田 京子
AIは人間を愚かにするのか?賢くするのか?
2026年7月6日(月)

「これって、今のやり方がベストなのかな??」

と日々、仕事中に思うタイミングって、どのくらいありますか?

私は毎日少なくとも1回はある気がします。

そう思ったら、非効率なルーティンワークを見直すチャンスです。

とりあえずAIに相談するのが私のいつもの流れですが、

急に、世間では「AIに頼ると自分の頭で考えなくなる」と言われているよね~、と気になってきた私。

AIは私たちの思考能力を奪う過保護な保護者なのか、

それとも最適解までの考え方を導いてくれる優れた指導者なのか、

考えてみました。

調べてみると、そのあたりの研究はすでにされており、

カーネギーメロン大学とマイクロソフトの共同研究(2025年発表)によると、

「認知的オフロード(思考の外部委託)」の発生が確認されたそうです。

AIの能力に対する信頼度が高い人ほど、自ら深く考えること(批判的思考)を放棄し、

AIの出力結果を無批判に受け入れてしまう傾向が強いことが実証された、とのこと。

ふむ、それはそう。

実際、私自身、過信して恥をかいたこともあります。きゃー。

しかし、同時に非常に興味深いデータも出ているそうです。

「自分自身の専門性や能力に自信がある人(自己効力感が高い人)」は、AIの回答を鵜呑みにせず、

むしろAIを叩き台としてより積極的に思考を深めていることも分かった、とのこと。

分かれ道は「自分への自信」だというのです。

 

どうやらここがAIを使って賢者になれる人とそうでない人の違いを生むようです。

なにせ大変なのは「ゼロからイチを作る」こと。

「なんだかこれ・・・」と思いながらもそのままやり続けてしまうのは、

日々の業務に追われる中で、真っ白な状態から『新しい仕組み(ゼロイチ)』を

考える作業がエネルギーを消費しすぎるから。

これは、誰でもそうです。

 

そこで頼りになるのがAI!

【答えを出す箱】ではなく【着火剤】として使うのです。

「なんかいいアイデアない?」「これってどう思う?」

そんな問いかけをしてみて、

出してくる無数のアイデアに

「いやいや、これはないわ・・・」「ん、この案なら、ここを改善すれば・・・」

なんて、あなたの厳しい目を持って評価をしながらラリーを続け、完成させればいいのです。

 

結論。

「AIは思考を奪う」は、AIに答えを丸投げして終わる人の意見だと言えます。

人間の一番の強みは、AIが出したたたき台を「自社のリアルに合わせて編集・改善(ひらめき)」できること。

ゼロイチの苦しみから解放されれば、人間のクリエイティビティはむしろ拡張します。

あなたの職場にある『面倒くさいアレ』、今日AIに相談してみませんか?