代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

三輪 雄彦
手間がかからないことと、豊かであることは同じではない
2026年7月4日(土)

僕は木が好きです。花と言うより木です!

海か山かと言えば断然山派で、登山も趣味です。

森の中を歩き、木々の緑や小川のせせらぎに触れていると、自然と心が落ち着きます。

会社の前には、ヤマボウシとソヨゴを植えています。

木や花があるだけで、玄関の雰囲気はずいぶん柔らかくなります。

事務所に観葉植物を置くのも、無機質な空間に温かみを加えてくれるからでしょう。

(ソヨゴのそばに、モミジが自生したようです)

 

ただし、木は植えれば終わりではありません。

枝を整え、落ち葉を掃き、雑草を抜く。

きちんと手入れされていてこそ、良い印象になります。

乱雑に放置すれば、印象は一気に悪くなります。

 

先日、僕が会社前の植栽を手入れしていたところ、

通りかかった鈴木君と季平が、すぐに手伝ってくれました。

誰かに言われたわけでもなく、自然に手を貸してくれる。

間違いなく、こういう人はいい奴だと思います。

仕事の能力も大切ですが、こうした何気ない場面に、その人の人柄は表れるものです。

 

自宅の庭には、シマトネリコがあります。

毎年夏になると、たくさんのセミがこの木から生まれてきます。

地面には穴が残り、幹には抜け殻がついている。

今年は脱皮のタイミングを観察することができました。

それを見るのも、夏の楽しみの一つです。

根も非常に強く、床のコンクリートを押し上げるほどです。

管理上は困りますが、そこに樹木のすさまじい生命力を感じます。

しかし冬になると大量の落ち葉が・・・木には手間がかかります。

だから、「掃除が面倒だから木は植えたくない」

「手入れが大変だから切ってしまえばいい」

「庭は全部コンクリートにすればいい」という考え方もあります。

便利さは理解できますが、僕はできるだけ天然のものを残したい方です。

そして、このことを最も強く感じるのが、隣の公園にある大木です。

冬になると、大量の落ち葉が我が北風にのって家まで飛んできます。

掃いても掃いても、また飛んでくる。

正直、大変ですがそれでも僕は、その大木が好きです。

夏には木陰をつくり、鳥や虫が集まり、風が吹けば葉の音がする。

落ち葉が多いからと切ってしまえば、掃除は楽になります。

しかし、その風景も木陰も、すべて失われます。

木は何十年もかけて育ちますが、切るのは一瞬です。

便利で、手間がかからないことは大切です。

しかし、手間がかからないことと、豊かであることは同じではないと思います。

木があれば葉が落ちます。

花があれば散ります。

芝があれば雑草も生えます。

それでも、その木や花や緑があることで、心が和らぎ、季節を感じ、暮らしが豊かになります。

落ち葉を掃きながら、それでもこの木があって良かったと思える瞬間ですし

落ち葉をかたずけながら、これもトレーニングだと思えば楽しいものです。

手間がかかるからこそ、残したいものがある。

僕は、そんな心の余裕を大切にしたいと思っています。