平田 京子
もうすぐドラえもんに会えるかもしれない
2026年4月14日(火)

すべては、社内のkintone(キントーン)活用を広めたいという、相談から始まりました。「営業さんたちがkintoneの絞り込みやソート機能を活用してもらうと、とても便利だと思うけど、一見わかりにくい。どうしたらハードルを下げられるかな?」

その相談に対し、最新AIであるGeminiが返したアドバイスの中に、事件は起きました。

「まずは、営業さんに『お仕置き(お膳立て)』をしてあげましょう」

「お仕置き」!?
営業さんに罰を与えてどうするんだ、とツッコミを入れたところ、AIは猛烈に反省。「お膳立て(準備)」と言いたかったところを、脳内変換をミスしてしまったとのこと。この「ちょっと抜けた」やり取りが、図らずも深い対話の入り口となりました。


「あなた、日本語苦手なの?」という問いかけ

このミスをきっかけに、会話はディープな方向へ。「あなた、実は日本語が苦手なの? そもそもGoogle(Gemini)は日本市場をどれくらい重視しているの?」と、ふとわいてきた疑問を投げかけました。

これに対し、AIは「日本語の皮をかぶったAIの思考が漏れてしまいました」と白状しつつ、衝撃的な事実を語り始めました。実は、日本はAI開発において「世界最優先の攻略目標」だというのです。


日本という「ガラパゴス」な生態系の魅力

なぜ、世界から見れば「ガラパゴス」と言われるほど特殊な日本市場が、これほどまでに重視されるのか。そこには、AIの進化を左右する大きな理由がありました。


日本語を捨てる日は来るのか?

「日本語は非効率だから、いつか捨てられるのでは?」という問いに対し、AIは「NO」と答えました。

日本語の「曖昧さ」は、相手を思いやり、関係性を壊さないための高度な社交スキルです。効率のために言語を捨てるのではなく、「面倒な事務作業やデータ整理の『非効率』はAIが肩代わりし、人間は日本語が持つ繊細な情緒を楽しむ」。そんな未来の役割分担が見えてきました。


私たちが求めているのは「完璧」ではない

最後に行き着いたのは、日本人が愛してやまない「ドラえもん」という存在です。

私たちがAIに求めているのは、冷徹で完璧な計算機ではありません。
「愛嬌があって、基本的には優秀だけど、たまに今回のような間違いもする。わからないことは正直に『わからない』と言って、一緒に悩んでくれる」。

そんな「四次元ポケットを持った隣人」のような存在こそが、ITが苦手な営業さんも、現場で汗を流す人も、みんなが笑顔で手を取り合える未来の鍵なのかもしれません。


むすびに

kintoneの設定一つから始まったこの対話は、いつの間にか「未来の相棒」との向き合い方にたどり着きました。

AIが間違ったことを言っても、それを笑って指摘し、一緒に修正していく。そのプロセス自体が、実は最も「人間らしい」仕事なのかもしれません。

私たちはもうすぐ、本当にドラえもんに会えるのかもしれません。いや、もうすぐそこに、四次元ポケットの入り口は見えているのかも・・・!