平田 京子
嫌な人が頭から離れない?脳神経外科医が教える「記憶の整理術」が凄かった
2026年4月2日(木)

「あの人の言動が許せない」「思い出すだけでイライラする」……。

そんな負のループから抜け出すための画期的な一冊、『あの人を、脳から消す技術』(著:菅原道仁)をご紹介します。

■ この本は「ただの気休め」ではない

世の中には多くの自己啓発本がありますが、この本の最大の特徴は、現役の脳神経外科医が執筆しているという点です。

著者の菅原先生は、日々脳の疾患と向き合うスペシャリスト。

この本に書かれているメソッドは、単なる根性論や精神論ではなく、以下の3つの柱で構成されています。

  1. 科学的根拠(エビデンス): 記憶を司る「海馬」や感情を司る「扁桃体」の仕組みを解明。

  2. 脳の可塑性: 「脳は後からでも書き換えられる」という医学的事実に基づいたアプローチ。

  3. 臨床経験: 実際に多くの患者さんを診てきた中で得られた、再現性の高いメソッド。

■ 「忘れる」のではなく「書き換える」

脳神経外科の視点から見ると、脳から特定の情報を完全にデリート(消去)することは物理的に困難です。

しかし、「その記憶に付随する不快な感情」を切り離すことは可能。

本書では、脳の仕組みを逆手に取り、嫌な記憶を「どうでもいい情報」として脳に再認識させるトレーニング方法が具体的に紹介されています。

■ こんな人に読んでほしい!

・寝る前になると嫌なことを思い出して眠れない

・過去の失敗や、特定の誰かへの怒りが消えない

・「気にしないようにしよう」と思えば思うほど気になってしまう

■ 読後の感想:脳の「取扱説明書」

この本を読んで感じるのは、私たちの悩みは性格の問題ではなく、単なる**「脳のバグや癖」**に過ぎないということです。

専門医が教える「脳の取説」をマスターすれば、人間関係のストレスを劇的に減らせるかもしれません。

私は、特定のだれかというより過去の自分を許せないことが多いかもしれません。

終わったことは仕方ない、言ってしまったことは取り消せないのだから何とか消化するしかないのですが・・・。

とにかくこの本は一時流行した「そいつ今ごろパフェ食ってるよ」的なコミックエッセイ風の本とは一線を画す本だと思いました。

お医者さんが書いているから、理屈がしっかりしていて納得感があり、すぐ実践できる対処法が載っている【実用本】と言えるでしょう。