代表 三輪雄彦ブログ 不易流行

三輪 雄彦
営業トークとしての工事保証になっていないか?
2025年12月17日(水)

そもそも、塗装の保証って何を保証しているのか?

一般的な外壁塗装の保証内容は、ほとんどの場合、

・塗膜の剥がれ

・著しい変色・変退色

・明らかな施工不良

こういったものが対象です。

正直きちんと施工されていれば、保証を使う場面はほとんどありませんが、

それでも年間3%未満のい割合で1年以降に何らかの不具合が見つかることがあります。

「もちろん弊社の場合でしたら誠心誠意、補修はさせて頂きます。」

とほとんどの業者さんがおっしゃることでしょう

 

問題は「本当に保証されるのか?」です。

よく聞く話ですと、

・それは免責事項ですとノラリクラリと逃げられた(含まれていない剥がれ)

・担当者が辞めてよくわからないと言われ、結局来ない…

そんな話をよく聞きます。

その保証を、誰が・どこまで・本当に履行できるのか?という点です。

 

そもそも保証するには会社の一定の体力が必要です。

保証内においては補修に関する費用はいただけませんからね!

そんな中昨今、塗装業者の倒産が当たり前に起きていることをご存じですか?

ここ1年だけを見ても、塗装業・リフォーム業の倒産件数は過去最多水準です。

理由は

・団塊世代市場からの退出

・特に地方においては人口減少と流出

・競合業者過多による競争激化と価格競争

という市場自体の縮小に関すること

 

更には

・資材価格の高騰

・人件費の上昇

・価格競争の激化

・広告費用の増加    などなど

この状況の中でそもそも「会社が10年後もある」という前提自体が、

もはや当たり前ではない時代になっています。

 

以下ネットより記事抜粋

過去20年で最多は2009年の111件だった。
2008年秋に起きたリーマン・ショックの影響で倒産が急増した。

この年を除くと上半期の倒産は70~80件で推移していたが、コロナ禍の2021年は55件と激減した。
ゼロゼロ融資などの資金繰り支援が小規模事業者に行き渡り、
対面営業が難しくなったリフォーム・塗装工事業者を支えた。
だが、支援縮小と入れ替わって、資材価格が上昇し、人手不足と賃上げが加速した。
値上げするにも価格競争が激しく、転嫁は容易でない。
こうしてリフォーム・塗装工事業者が倒産に追い込まれ、
2024年は99件に増え、2025年は過去最多を更新した。

119件の倒産データ分析
倒産した119件の内訳は、リフォーム工事業が54件(前年同期比10.2%増)、
塗装工事業が65件(同30.0%増)だった。
原因別では、最多が「販売不振」の95件(同30.1%増)で約8割を占めた。
赤字累積は14件(同6.6%減)に減少し、深刻な販売不振が際立っている。
資本金規模では、1,000万円未満が107件(構成比89.9%)、
従業員10人未満が113件(同94.9%)と小・零細規模が中心だった。
都道府県別は、東京都、大阪府、愛知県がそろって最多の16件だった。
都市部で倒産増が目立ち、競合と価格上昇、人手不足が追い込んでいる。

建設業の2025年上半期の倒産は969件(前年同期比2.3%増)だ。
それだけにリフォーム・塗装工事業者の倒産増が目立っている。
倒産形態では、破産が9割を超えており、
仕掛中の物件では倒産後に契約金や前渡金の返金は期待できない。
契約する時は、必ず信頼できる業者を選ぶことが必要だ。

 

 

そんな中で、「うちは〇年保証です」

という言葉だけを、どこまで信用できるでしょうか?

 

プロタイムズの「ダブル保証」について

私たちはプロタイムズに加盟していますが

プロタイムズでは保証として

万が一、施工店(三輪塗装)が倒産した場合は本部が引き継ぐ保証

いわゆるダブル保証の仕組みがあります。

ただし、ここで誤解してほしくないのは、「保証があるから安心」ではありません。

本当に大事なのは、保証を使わなくて済む仕事をすること

そして、そもそも会社が長く存続することです。

 

 

本当の意味での「保証」とは何か?

本当の保証とは、その会社がこれからも存続する可能性が高い!ということが前提だと思います。

そして長年、地元で仕事をしてきた実績があり

過去の施工数が多く、逃げも隠れもできない

地元での評判・信用を大切にしている。

困った時に「またあそこに頼もう」と思ってもらえる関係性

こうした積み重ねそのものが、最大の保証だと思っています。

 

年数だけの保証は、言ってしまえば「言いたい放題」

極端な話ですが、

明日なくなるかもしれない会社でも10年保証、20年保証は「言えてしまう」

それが今の業界の現実です。

保証制度があることよりも、

「その保証を出した会社が10年後もここにいるか」

そこをぜひ見ていただきたいのです。

最後に

外壁塗装は、安い買い物ではありません。

だからこそ、保証年数の長さや、体の良い商談トークではなく

「この会社は10年後も、20年後も、ずっと続く会社なのか?」

そんな視点でも、業者選びをしていただけたらと思います。

それこそが、本当の意味での“安心”であり、“保証”ではないでしょうか?

三輪塗装の売りは

・60年以上、この街を中心に塗装、建築の仕事をしてきたこと

・仕事熱心な社員が若者から、ベテランから、女性スタッフに至るまでそろっていること

・ベテランの働きもすごいが、若手の成長が著しいこと

・資格取得意識が高く、全員がプロフェッショナルであること

・別格に安定的な財務内容を有していること

・社長が仕事に超厳しいこと

まだまだありますが、よろしくお願いいたします🙇‍♂️