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足立 愛子
コンクリート住宅って
2022年5月16日(月)

先日5月10日はコンクリート住宅の日だったそうです。

なので、ここでコンクリート住宅について熟考。

総務省のデータによると、日本の住宅の約60%は木造住宅で、30%程度が鉄筋・鉄骨コンクリート住宅だそうです。

今から45年前の昭和53年のデータと比較すると、木造住宅は8割を占めていたので減少傾向に、非木造住宅は増加傾向にあります。

 

私たちの住む岐阜県では72%が木造住宅で、残り28%が鉄筋・鉄骨コンクリート造やその他構造の住宅です。

東京や、大阪、福岡、愛知などでは50%以上が非木造住宅で、都市化の進む地域で地震や火災に強い非木造住宅の住宅需要が高いと想像できます。

特筆すべきは沖縄県で、木造住宅が4.9%、非木造住宅が95%も占めていること。

確かに先日訪れた沖縄本島でも、鉄筋コンクリートの家が多く見られました。

これは、台風などの自然災害への備えの観点から鉄筋コンクリート造の家が建てられているということでしょう。

このデータからだけでも、鉄筋コンクリートの家は頑丈であるとわかります。

そもそも鉄筋コンクリートは、鉄筋の圧縮に弱く引っ張りに強い性質と、コンクリートの圧縮に強く、引っ張りに弱い性質をうまく組み合わせた強度の高い構造です。

また、鉄筋は酸化しやすい(さびやすい)性質がありますが、強アルカリ性のコンクリートで覆うことで鉄筋のサビを防いでいます。

まさに、鉄筋とコンクリートのハイブリッド、最強構造です。

先述のように耐震性、耐火性に優れる鉄筋コンクリートは、遮音性、断熱性も高くメリットが多い構造です。

そのためビルなどの大きな建物から、住宅まで採用されています。

ただし、材料費も高く、鉄筋を組む・型枠を作る、コンクリートを打設するなど、工程が多く工期もかかるため建築費用がかさみます。

また、気密性の高いコンクリートは結露が起こりやすくカビが発生しやすくなります。

強度が高く簡単に取り壊しができないため、出入口を増やしたいとか、間仕切り壁を撤去して大空間にしたいなどの改修が容易ではありません。

 

法定耐用年数(減価償却費を計算するための年数)を参考にすると

木造は22年、鉄筋コンクリートは47年と倍以上耐用年数に差があります。

高額な費用をかけて、長寿命の鉄筋コンクリートにするか、比較的安価な木造住宅にし、こまめにメンテナンスを行うか。

(実際には、定期的に適切なメンテナンスを行うことで、建物寿命は延びますからね。)

今後の自分と家族の人生設計、建築場所の環境などと併せて、構造のメリット・デメリットを考えて選択する必要がありそうです。