現場ブログ

建物を劣化させる三大原因
2020年1月29日(水)

建物を劣化させる三大原因

一般的な環境の中で建物を劣化させる三大原因 1.雨 2.紫外線 3.熱 と言われています。   他にも庇がない(雨の影響を特に受けやすい)構造の住宅であったり シロアリ、沿岸部の塩、激しい粉じん、線路沿いの鉄粉など・・・   1.雨は酸性雨になり 2.オゾン層の破壊により紫外線が強くなり 3.地球温暖化により高温化し外壁素材が熱を帯び 明らかに昔に比べ自然環境は過酷になったと思います。   雨と紫外線と熱は外壁にダメージを与え、外壁を劣化させ 雨の侵入を許します。 雨が侵入し出すと、建物の劣化は一気に加速し 一気に寿命を縮めて行きます。     シーリングは10年もすると、油成分が揮発し、柔軟性が失われます 最初表面に細い亀裂が入り、更に進むと割れたり、サイディングから外れてしまいます。   青く見えるのは、二面接着を確保するためのハットジョイナーに被されたビニール材になります。 これが見えたら、ほぼシーリング材の防水性能は「ゼロ」となります。 ここまでで概ね10年 さらに進むと雨漏りするのか??? いえ、まだ雨漏りにはなりません。 なぜか? 外壁サイディングボードの下には、必ず防水シートが入っているからです。 この防水シートを通り越して雨漏りを起こし、下地を腐らせたりするには 更に10年を要します。(時と場合によります)   じゃ 塗装しなくてもいいの? いえ、外壁のサイディング材を確実に痛めて行きます。 サイディング材は80%以上セメントを主成分としており、 大変水を吸い込むのが特徴なんですが、 シールが切れたことにより、切り口や裏面には水が浸入するようになります。 水は濡れては乾燥するを繰り返しますが、結果的に革製品が乾いて縮むように サイディングボードも縮むことになります。 結果、このように特にビスの周りで割れを生じさせる訳です。 こうなってしまっては、内側からのダメージがひどくなり、塗装できない場合も少なくなく 更に割れてしまっては、交換するか、シーリングで直しても美しく直すことができません。 貼り替えやガルバリウム鋼板にするなど多額の費用がかかることにもなりかねません。   10年経過した段階で、ひび割れがある場合はどうか放置せず、 専門家にご相談下さい。